「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ツチノコの民俗学 妖怪から未確認動物へ」(伊藤龍平)

私が子供の頃、1970年一世を風靡した「幻のヘビ」ツチノコ。(・∀・)

知らなかったけど、江戸時代から知られていたんだって。その頃は「妖怪」として各種文献に登場していたとは!そのツチノコ大辞典。エッセンスを紹介しよう。


・通常われわれが知っている、不気味でありもどこかしら愛嬌があるあのツチノコは、元来は「幻の蛇」などではなく、今日の言葉でいう「妖怪」のような存在だったらしいことを指摘するのが本書の趣旨である。最初に断っておくが、本書ではツチノコが実在するかしないかという問題については深入りしない。それは動物学が扱うべき問題だからである。ひとつ言えるのは、民俗学でいう「心意伝承」としてのツチノコならば、確実に存在していたということである。つまり、かつてこの国に河童や天狗や鬼たちがいたのと同じレベルで、ツチノコも間違いなく存在していたのである。


かつてのツチノコは見ることはおろか、名を口にすることさえ憚(はばか)る不吉な存在だった。この点はあらかじめ強調しておきたい。


・尾が切れた蛇を神もしくは神の使いとする俗信である。そのために「尾切れの蛇は殺してはならぬ」という俚言もある。


・現在、ツチノコといえば、例の幻の蛇を思い浮かべるのが普通だろうが、本来、「槌の子」は民具の名称であって、それを比喩として使っているにすぎない。ちょうど、今日のツチノコ目撃者が、ツチノコをビール瓶に喩えて表現するのと同じである。




その他、ツチノコの正体とは?なぜ珍妙な姿の蛇が生まれたのか?」「矢口高雄とバチヘビ」「ドラえもんツチノコなど。ツチノコは本当にいるのかね!?オススメです。(・∀・)