- 作者: 唐鎌謙ニ
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2011/12/15
- メディア: 単行本
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またまたユニークな本を読みました。誰もがやりたくない仕事や嫌な仕事、3K・5Kと言われた仕事など「嫌われ仕事」に隠されたやりがい、チャンス、メリットについて書かれている。人生が変わる嫌われ仕事の6つの法則とは?そのエッセンスを紹介しましょう。
・絵に描いたような家出少年だった私は、気がついたら30回以上の転職を繰り返していました。そこでわかったことは、「楽して儲かる仕事」など、どこにもないということです。そこで私は一大決心をします。究極の「きついけれど稼げる仕事」を仕事を選択したのです。当時「地獄の佐川」と称されるほど、過酷な労働条件で有名だった東京佐川急便です。朝6時から夜23時過ぎまで、繁忙期ともなれば夜中の1時〜2時まで、汗も拭くヒマも、トイレに行く時間もないほど働かされました。体重は一気に減り、体脂肪率ほぼ0%、いつ死んでもまったく不思議じゃない、ギリギリ生きているような半紙状態の日々でした。しかし、さらに衝撃的だったのは、なんと23歳の私の初任給が月給50万にもなったのです。
・私は、雨漏り修理という人がやりたがらない「嫌われ仕事」に出会ったおかげで、自分の人生を、より素晴らしいものにすることができました。何一つ長続きしなかった駄目な私が、足掛け20年も同じ仕事を続けられているのです。涙を流してまで感謝されるような仕事を、してみたいと思いませんか。
・難しくて、手間がかかり、面倒くさくて、プレッシャーがきつい。それに加えて、残念ながらあまり儲からない。これが雨漏り修理という仕事の実態です。まさに嫌われるべくして嫌われている仕事です。ところが、その反面、雨漏り修理を必要としている人が数多くいるのも現実です。雨漏り修理だけではありません。例えば、忙しいだけの資料づくり、入金が遅れているお客様の売上の回収、汚いゴミを片付ける仕事、重い荷物を運ぶ重労働、お客様のクレームに対応するオペレーター…。これらの「嫌われ仕事」をもし誰もやらなければ、会社や社会は正しく昨日しなくなってしまうでしょう。
・その「嫌われ仕事」を目の前にしたときに、自分がやらなくても、きっと誰かがやるだろうと他人事にしてしまうのか、逆に、自分がやらねば誰がやるのだと、使命感を燃やして積極的に取り組むのか、そこが大きな分かれ道になります。
・佐川の先輩の言葉、「だって、面白いじゃん(笑)。お前な、こんなに尋常じゃない経験、したくても絶対に出来ねーぞ、普通は。だいたい普通の会社じゃあ、こんなに長時間働かせてくれって言っても絶対に人の2倍は働かせてくれないぞ。ここは凄いよ。人の2倍も働かせてくれて、しかも、給料は人の3倍払ってくれる。こんな面白い会社はないぜ。だから面白いんだ、俺は」
その他、酒類販売店チェーンのカクヤス、「三代目・茂蔵」ブランドの豆腐で知られる篠崎屋、宮城県秋保の「主婦の店・さいち」、ヤマト運輸など。なるほど!こんなところにビジネスチャンスがあるんだね。オススメです。