「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜なぜだまし、だまされ続けるか?…『詐欺とペテンの大百科』

詐欺とペテンの大百科

詐欺とペテンの大百科

年末に、またまた衝撃的な本を読みました。タイトルは、 『詐欺とペテンの大百科』。600ページで5,000円という豪華本。


人ががなぜだまし、だまされ続けるかという永遠のテーマに迫る古典。


「本書は、社会学犯罪心理学などの参考図書として使われている信頼ある書であり、事例の中には、まだ一般に知られていない恐るべき手口も数多く収められている。ビジネスに関連するものが多いが、それ以外にも歴史のウソ、芸術品の贋作、化石の捏造など、さまざまなトピックを扱っている。ここで紹介されている事例は、すべて過去に実際に起こったものであり、今日行われている手口のもととなっているものばかりである。中には、そのまま使われ、今なお通用している手口もあるから驚きである。


従って一言で言うと、「詐欺とペテンの歴史書なのだ!著者のカール・シファキス氏はいう。


「ほとんどの悪ふざけや詐欺が成功するは、被害者の側に彼女の野心や優越感、偏見、金銭的利益−たとえそれが不当に得たものでもあっても−などを満足させてくれるものを信じたいという大きな願望があるからである」


そのエッセンスを紹介しよう。


ハンス・ヴァン=ミーゲレン(1889-1947) 絵画贋作者


彼は20世紀の名画家の一人であったのだが、美術界はそれを知らなかった。もしナチの協力者として名前が挙げられなければ、彼の才能は誰にも知られなかっただろう。彼は、全く新しいフェルメール作り上げ、実在しない「中期」さえ創作した。『エマウスのキリスト』は、批評家に傑作の賛辞を受け、有能な贋作者は25万ドルを手に入れた。


火星人襲来パニック オーソン・ウェルズの恐怖のラジオ番組


1987年のハローウィンの前夜に放送され、かつてアメリカでこの番組ほどパニックを起こしたラジオ放送はなかった。ヒステリー0は最高潮に達し、最も勇敢な聴取者は、ショットガンやライフルを手にして戦う準備をした。しかし、大半はパニック状態だった。病院はショックを受けた人々で一杯で、心臓発作を起こしたものさえいた。番組が終わると、ラジオ局には電話が殺到し、警察がスタジオになだれこんだ。翌年エクアドルのクィトーで似たような放送をしたところ、聴取者が道路へ逃げ出して、より恐ろしいパニックが起こった。作り話だったことがわかると、怒った住民はラジオ局と新聞社を焼き払った。秩序が戻るまでの間に、番組の出演者6名を含む21人が殺された


その他「石のスープ」、「子うさぎを出産したウサギ女」、「エックス線防御下着のインチキ」など。「事実は小説より奇なり」絶対オススメ!読むべし!( ^∀^)