10年くらい前、ちょっとしたインターネット詐欺にあった。(笑)ぜったいに自分は引っかからないだろう!という思っていたら見事に引っかかった!(笑)まあ被害額が少なかったからよかったものの。(笑)
さてこの本。「論理的・合理的・科学的精神を欠落した日本人へ本書をおくる。科学の時代と言われる昨今、しかし、カルト事件、詐欺事件など非論理的な事件が後を絶たないのはなぜか。なぜ人は騙されるのかを科学する」そのエッセンスを紹介しよう。
・人間は外見(見た目)で対象を判断する。 外見がいかにも医者らしい格好をしているというだけで、 中身が本当に医者なのかどうかを確かめもせずに信じ込む。 外見による人の見立ては日常生活でごく普通にとっている方法なの で、日常生活の一場面にすーっと滑り込んでしまう。詐欺犯は「 いかにも詐欺犯」という顔はしていないのだ。 どこにでも居そうな顔をしている。優れた詐欺師の特徴は、その「 非特異性」ー特に異なるところ非ざる性質ーにこそある。 まことに医者然としていて奇妙な所を少しも感じさせない。 状況にごく自然に溶け込んでいるのだ。
・だが弱みはある。とりあえず真似したのは外見だけだから、 中身を厳しく点検されるとボロが出る。 多少の一般論は身につけていても、 専門的なことを具体的に問われると一般論では対応できないからど うしてもごまかしになる。ちょっとこの医者、 ニセ医者かも知れないと思ったらこんな質問はどうだろう。「 先生、メラノーマって何ですか!?」「ABO式の血液型って、 何がどう違うんですか?」「 主人が痛風だって言われたんですけど、 キノフェンってどんな薬なんですか?」「 叔母が副甲状腺が悪いって言われたんですが、 副甲状腺ってどこにあるんですか」いい加減なことを言うか、 口ごもるか、話をはぐらかそうとするかもしれない。 これは怪しいと思ったら、こちらから騙しのテクニックを使う。
・「もしもマリックが競馬の予言」ができるのなら、「 どうしてマリックは競馬場に行って稼がないのか」と考えれば、 それが真実でないことは容易に分かろうとするものだ。 霊能者を名乗る宜保愛子氏は、テレビ番組で「ツタン・ カーメンの墓」を霊視した。でもそれならどうして、 オウム真理教で「拉致された坂本弁護士一家」 がどこにいるのかを霊視できなかったのか。
「ライフ・スペース事件ー「定説」は万能薬」「法の華の「 足裏診断」ー「頭を取る」教祖」「サイ・ババの物質化現象−「 神の化身」の技」「逮捕された心霊手術師ーパーミングの手品」「 こっくりさん占いの怪ー井上円了氏の欺き」「神の手」 をもった男ー考古学の藤村新一」など。
いや〜懐かしい事件や出来事、多いなあ!これからもこれらの手口、出てくるだろうなあ。これで学習しておこう!オススメです!(・∀・)♪