この本は、いいよお〜!タイトルだけで読む気がなかったんだけど(笑)、読み進めるたびにその内容に吸い込まれていった〜!とくに「ザ・ベストテン」を見ていた世代にはその時代とアイドルの変遷の動きがわかる!
「学者や評論家では到達できなかった“アイドル文学"の金字塔!転校を繰り返し、不登校にもなってしまった。思い焦がれた上京は、失敗した。生まれた町に、思い出の影すら残っていない。誰だって、願ったとおりの現実を生きるのは難しい。だけど。小学校低学年から30歳に至るまで、とある女性の人生に“ずっと"寄り添っていたのは、父でも友人でも恋人でもなく、アイドルだった。雑誌やテレビ、ラジオでのSMAPの発言や行動から彼らの足跡を丁寧に振り返りつつ、同じ時代を生きたファンの目線とその思い出から“アイドルとしてSMAP"の意味と意義を読み解く、著者渾身の一冊」そのエッセンスを紹介しよう。
・「ザ・ベストテン」は、なぜこの1989年に終わらなければならなかったのだろうか。 番組プロデューサーの山田修爾によれば一番大きかったのは「 三位一体の構図の崩壊」であったという。「出演する歌手」「 応援したい視聴者」「番組スタッフの意識」が「三位一体」 のバランスとなって働いており、それが「ベストテン」 の質を向上させ、高視聴率の源になっていた。 しかし1980年代後半になると、 そのバランスが少しずつ崩れていったのだという。 好景気の波と同時に訪れたライブ文化やCDの普及は、 歌手や音楽をより身近なものへと進化させ、 その結果視聴者サイドは歌番組にリクエストを送るよりも、 自室でのCD再生や直接ライブへ通うことに楽しみを見いだすよ うになった。
特に80年代後半からブームが起き始めていたロックバンドはその 傾向が顕著に現れ、リクエストがあっても出演しないという、 人気があってもテレビで見られないケースがだんだん増えていくこ とになる。そして決して一番組だけの問題ではなく、 昭和から平成に変わりゆくこの時代にあった全ての歌番組に等しく 共有されていたものだった。それは「ベストテン」 の最終回からわずか半年後の1990年3月に21年続いた歌番組 「トップテン」シリーズ(日本テレビ)が、 さらに同年秋には約22年続いた「夜のヒットスタジオ」( フジテレビ)がそれぞれの長い歴史に自ら幕を下ろしたことが、 語らずとも全てを表している。 ではこれらの意識変化と歌番組消滅は、アイドルたちにとって、 一体何を意味していたのか。
・1989年「今、キミのヒーローは?」 横浜博覧会の小学生30人に聞いて回った結果」
・1990年の時点で、 すでにオリコン年間TOP10から10代のアイドル歌手は消えて いる。人はこれを「アイドル冬の時代」と呼ぶ。 それはアイドルに「脱皮」が強く求められていた時代だった。 そんな折、アイドルグループ・SMAPは、 CDSデビューを迎えたのである。
中居正広のジャニーズの出会いは、感動的だね〜!すごいなあ!いいなあ!あの頃に帰りたいなあ。オススメです。(・∀・)