- 作者: 増田直紀
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/03/08
- メディア: 単行本
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この本は、そのネットワークの本質について書かれた本。「職場の人間関係、仕事の能率化、クチコミ、無縁社会、院内感染の防止、金融危機、環境問題、スポーツ選手のランキングなど、様々な事例からネットワークの効用を明らかに。優先順位の付け方、つながりを強くする三角形など、人生を充実させ、社会を読み解くヒントが満載」そのツボとコツを紹介しよう。
・私たちの生活はネットワークに支えられている。人のつながりのネットワークを知ると何の役に立つのか?ネットワークの事例について人間関係のネットワークの事例を軸に考えてみたい。ネットワークの考え方を知り。操作手法を手に入れれば、他人とのつながりの数や質をうまく管理し、仕事の成功や日常生活の幸せにつなげられるはずである。
・ネットワークの三種の神器
1 6次の隔たり
自分と赤の他人は6人を通じて繋がっている。フェイスブックでは、2011年5月時点で、7.2億人が平均4.7歩でお互いに到達できるという。某国の大統領まででも、レディー・ガガまででも、著名じゃない誰かまででも、自分からの距離は短く、世界は小さい
2 三角形
三人関係が隠れた力を秘めている。〜中略〜
3 スケールフリー 〜中略〜
・影響力が届くのは、3次の隔たりまでだともいう。アメリカのクリスタキスとファウラーは。、肥満、笑い、禁煙、投票行動、鬱など、さまざまな行動や習慣などが(インターネット上ではなくリアルの)ソーシャル・ネットワーク上を伝染する度合いを調べている。自分が笑うと隣の人も笑う。友人の行動様式を真似する傾向があるということだ。肥満についても同様である。リンクで結ばれている二人は、価値観や生活環境が近いことが多いので、例えば同じようにジャンクフードを食べ、二人とも肥満になりやすい。有名人と6歩でつながっているよりも、影響は3歩先まで届くということの方が、実用性が高いかもしれない。
その他、「あなたの友人はあなたより有名」「ネットワークで世界を読み解く」「人気投票のネットワーク」「ネットワークが孤独を救う」など、面白い理論だなあ。オススメです。