「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『世界が感嘆する日本人 海外メディアが報じた大震災後の日本

世界が感嘆する日本人?海外メディアが報じた大震災後のニッポン (宝島社新書)

世界が感嘆する日本人?海外メディアが報じた大震災後のニッポン (宝島社新書)

この本は本当に感動した。途中で何度も涙が出た。(T_T) 

昨年の東日本大震災のときの被災地の日本人のあり方、精神性が世界に驚きを与えた。「なぜ日本で暴動や略奪が起きなかったのか?」、「被害に遭っても他人に対して気遣いをする日本人」の姿。

本書はアメリカ、アジア、EU諸国の東日本大震災報道や各国の個人ブログなどを分析し、彼らは震災後の日本及び日本人をどのように見ていたのかを知りたいという欲求から生まれた。その中でもアメリカと中国で報道されたエッセンスを紹介しよう。


アメリカが報じた日本人


「日本人がこの悲劇に直面したときに示した尊厳ある冷静さは、たぐいまれなものである」(米・タイム)


信じられないような苦難を、潔く尊厳をもって我慢した」(米・ニューヨーク・タイムズ


「市民の共通の利益のために「ガマン」する精神は日本人のもっともよい面で、自分の利益を差し置いてガマンする精神は、アメリカ人も見習うべきだと思う。ひとつの要素は自然との関係にあるかもしれない。アメリカ人は自分たちを自然と対立するものと考え、それを支配しようとする。それとは対照的に日本人の考え方は、人間は自然の一部でしかないので、その流れに乗るものだということだ。それには歴史を通して生じた多くの地震が含まれる。日本語の「自然」という言葉は新しく、できたのはさかのぼってもほんの100年ほど前で、その前は自然の概念を表現する必要がなかった」ニコラス・クリストフニューヨーク・タイムズの名コラムニスト)


「ガマン」と「シカタガナイ」という概念は、いま被災地で起きていることを理解するのに不可欠である。日本の子供たちは、大きなことだけでなく、日ごろのちょっとした課題に対して、一日に何回もこの言葉を口にする。冷静さは日本文化の中心をなす。でも決して辛辣さはない。愛情のこもった口調で言われる。さらに日本文化に中心的な精神は、親切さと、そこからくる安心感だ。すくなくとも私にとってその精神はアメリカでは想像できない」
メリサ・クラブ(1964年に日本で生まれ、16歳まで日本に住んでいたアメリカ人女性)


中国が報じた日本人


「中国人にとってはもうひとつ、別なショックがあった。かのような状況でも慌てず乱れなかった民衆であった」 中国『羊城晩報』


「とても感動しました。このように他人を思いやり、助け合うことが中国人にできるでしょうか。私は恐怖心から泣いたりはしません。彼らに感動して泣いているのです」 黄静雅(『明報』記者)


「長年、わが家では日本製品を買わないか、少ししか買わないように心がけてきました。でも、今回の災害に関して一家全員が心を痛めていますし、日本民族に敬意も持っています。とてもとても、10年や100年ではとても私たちの民族は追いつけまい。祈りを捧げます。」 風中之樹


最後の章では、戦国時代から明治期に至るまで、当時の外国人が見た日本人の描写を集めている。果たして日本人の精神的DNAはまったく変わっていないということに気づく。日本人の誇りを感じるね。日本人でよかった〜!超感動です。(?_?)


この本もおすすめです。(T_T)

BOOK〜失われた古き日本の良さとは?…『逝きし世の面影』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090112