「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「英国人記者が見た 世界に比類なき日本文化」(祥伝社新書)

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英国人記者が見た 世界に比類なき日本文化 (祥伝社新書)


最近、テレビなどで外国と日本の違いなどの番組が多いよね。観るたびにあらためて日本の良さを感じる。(^ν^)


さてこの本。著者はヘンリー・S・ストークフィナンシャル・タイムズ社東京支局・初代支局長、ザ・タイムズ東京支局長、ニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任。三島由紀夫と最も新しかった外国人記者としても知られる英国人記者。


日本の文化は、ほんとうに美しい。日本人の「和」の精神と、その徳性は、世界が学ぶ価値がある。南京で30万人が虐殺されたとか、日本軍が20万のアジアの少女を性奴隷にしたなどというのは、日本や日本人に「罪悪感」を植えつけようとする中韓プロパガンダだ。まったく史実に反する。心優しく、規律正しい人々で、何よりも「和」を大切にする、それが日本人だ。私はこの本で、日本に縁のある外国人に、ぜひ日本文化の素晴らしさを知り、世界に伝えて欲しいと思っている。そして日本人にも、認識を新たにし、学びを深め、ぜひ世界に向けて発信して欲しい」そのエッセンスを紹介しよう。


世界で他にはまったく見られない、日本の素晴らしい長所を挙げれば、何といっても人々のあいだの「和」である。ひろい世界の中で日本にしか存在してしない。ところが、英語をはじめとする外国諸国に、ひと言でそのまま訳すことができない。中国にも、インドにも、該当する単語がない。「ハーモニー(harmony)」は、人々が音や、考え方や、行動を調和させるか、あるいは一致させようと思い立って、参加している人がそのように決めた結果として、もたらされるものだ。だが、日本人にとっての「和」は、人々がそうしようとして、思い立った結果ではない。日本人の心の中につねにあって、心からごく自然に湧き出るものなのだ。


日本から学ぶべき10項目(マーチン・バロー、東日本大震災の姿に感動して)


1 おだやかさ

号泣し、泣きわめく姿をまったく見ることがなかった。個人の悲しみを内に秘め、悲しみそのものを昇華させた。


2 尊厳

整然と列をつくって、水や食料を渡されるのも待った。罵詈雑言や、奪い合いは一切なかった。


3 能力

驚くべき建築技術。建物は揺れたものの、倒壊しなかった。


4 気品

人々は、必要なものだけを購入した。買い占めることなく、そのため、すべての人が必要なものを手にすることができた。


5 秩序

車がクラクションを鳴らしたり、道路を占拠したりすることがまったくなかった。


6 犠牲的行為

福島第一原発で事故が起きた時に、50名の作業員が海水を注入するために、逃げずにその場で作業を続けた。彼らの犠牲的行為は、どう報いてあげられるだろうか。


7 優しさ

食堂は値段を下げ、ATMには警備がつくこともなく、そのまま使えるようにされた、。弱者には特に助けが差し伸べられた。


8 訓練

老若男女の別け隔てなく、すべての人々がどうすれば良いかが分かっており、その通りに行動した。


9 媒体

メディアは、冷静かつ穏やかに報道した。


10 良心

店で買い物をしている人たちは、停電になると、手にしていた商品を棚に戻して、店を出た。


・おそらく日本ほど平等な社会はあるまい。イギリスやヨーロッパは階級社会だ。アメリカも同じである。ところが、日本では、閣僚も大企業の役員も、大学教授も、タクシーの運転手やレストランのボーイたちも、同じ日本語を話す。イギリスでもアメリカでも、エリート階級と庶民のあいだでは、使う英語もまったく異なる。


アメリカ人は、何ごとについても急いでいる。私は急ぐことを犯罪だとみなしてきた。私たちは新幹線から、地下鉄、乗用車、電話から、掃除機、炊飯器まで、時間を省くためにつくられた、無機的なものに囲まれて、生きている今日の人々は、急ぐことがよいことだと思い込んでいる。しかし、私たちの心は生きているはずだ。心を働かせるためには種を蒔き、芽をふき、花がひらいて、身を結ぶまで、自然によって定められた時間があるように、有機的な時間を必要としている。急くと、心が働かないから、思いやる心や、まごころが、生じない


パソコンやスマホが、書籍を追放している。いまの若者は、まったく努力することなく、瞬時に、幕末の吉田松陰坂本龍馬たちの数千倍の情報量を、指先一つでたちまち取り出すことができる。それでも、幕末の志士たちが身につけていた知識にはるかに、及ばない。ITから取り出す情報は、細切れになっている。断片だから情報でしかなく、知識とならない。知識は、まとまっているものだ、。ITは知識を破壊する機械である。人々のあいだの情愛や、親子の情をぬくめるためには、長い時間を共有しなければならない。なぜか、誰もがまるで宅配便になったように、急いでいる。3、40年前までは、すぐわきに情のある人々が、多くいたものだった。今日と違って、ゆとりのある時間が溢れていた。情報や物だけでなく、人までも使い捨てにする。情がない社会が到来するようになっている。


その他、「母国というのは日本だけ」「美に対する日本人の日常的な心配り」など。

やっぱり、日本人で良かった、日本に生まれて良かった!おススメです。(^ν^)


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英国人記者が見た 世界に比類なき日本文化 (祥伝社新書)