- 作者: オフィス三銃士
- 出版社/メーカー: ミリオン出版
- 発売日: 2011/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 63回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
後に、西武百貨店志澤店になり、今は「万葉の湯」となっている。(^。^)
あの頃のデパート、百貨店の記憶はキラキラ輝いている。母に連れられていったあの頃。半ズボンにジャイアンツのキャップをかぶってたっけ。お好み食堂が楽しみだったなあ…そうそうエレベーターやエスカレーターに初めて乗ったのもここだったよね。(^。^)
さてこの本は、涙ちょちぎれるよ〜!(ToT) 日本が、百貨店全盛だったあの頃の貴重なエピソード、包装紙やポスター、写真が満載。
取り上げられているのは、現存しているのでは、新宿三越・伊勢丹新宿本店・日本橋高島屋・松屋銀座・松坂屋銀座店・大阪高島屋・名鉄百貨店本店・大丸大阪 心斎橋店・松坂屋名古屋店・東急東横店・天満屋岡山本店・そごう横浜店・井筒屋小倉本店・西武池袋本店・松坂屋上野店・京王百貨店新宿本店・小田急百貨店新宿本店・リウボウ。
第二部では、思い出の中に消えた、いまはなき百貨店が掲載されている。
大阪三越・横浜松坂屋・西武有楽町店・東急百貨店日本橋店・一宮名鉄百貨店・伊勢丹吉祥寺店・小綱屋・西武札幌店・丸新百貨店・江ノ電百貨店・オリエンタル中村百貨店・まるみつ百貨店・大牟田松屋・福岡玉屋・マルビシ百貨店・松菱百貨店・丸丹おかむら・アキハバラデパート
そのエッセンスを紹介しよう。
・大坂商人・近江商人と並んで日本三大商人といわれる「伊勢商人」の代表格、三井家。その基礎を築いた「八郎兵衛」こと三井高利が、呉服店「越後屋」を開業したのが1673年(延宝元年)当時は間口わずか9尺(2.7m)というからごくごく小さな店舗でしかなかった。屋号が「三越」となったのは1904年(明治37年)、日比翁助が初代専務となり、それまでの「合名会社三井呉服店」から、三井の「三」と越後屋「越」を合わせた「三越呉服店」に商号を変更した。国内デパートの始まりだ。
・伊勢丹のルーツは1886年(明治19年)「伊勢屋丹治呉服店」だが、これは関東大大震災による火災で焼失した。そして翌年の再建時に、呉服屋から百貨店への転身を図る。1933年(昭和8年)にはスケートリンクも設置されていた。戦時中、空襲の被害は免れたものの、進駐軍の宿舎や娯楽室、劇場としても使われた。
・日本橋高島屋屋上に象がいた!?この当時、象は上野動物園にもいなかった「高子」、大阪高島屋には、1952年、屋上で乳牛と豚を放牧。乳しぼりの実演をした!?
・お子様ランチのルーツは、1930年(昭和5年)日本橋三越の食堂部で主任をしていた安藤太郎がその考案者。この当時、世界恐慌の波は日本にも押し寄せていた。「不景気で明るい話が少ない世の中で、せめて子ども達には夢をもたせてあげたい」という思いがお子様ランチの誕生につながったといわれる。「御子様洋食」と名付けられた。「お子様ランチ」の名前は1931年(昭和6年)上野松坂屋が初めて採用。30銭(現在の1000円〜1200円程度)というからなかなか高価な値付けだった。
その他、沖縄の「リウボウ」は、「琉球貿易商事の略」、2006年に閉店した秋葉原名物の「アキハバラデパート」は、特に懐かしい!モノクロ写真っていいよね〜!オススメです。(^。^)