「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

MUSEUM〜『詩人の魂 金子みすゞと相田みつをの世界』


相田みつを没後20年特別企画展 詩人の魂 金子みすゞ相田みつをの世界
〜3月4日(日)
東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム地下1階(有楽町駅徒歩3分、東京駅徒歩5分)
03-6212-3200 10:00〜17:30 月休  一般800円 
http://www.mitsuo.co.jp/museum/


今年もあと三日だよね。いろんなことがあったけど、やっぱり3月11日の東日本大震災だよね。(・。・)テレビのCMが一切なくなって流れたのはこの詩。


こだまでしょうか


「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

 
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。

 
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

 
そうして、あとで
さみしくなって、

 
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
 

こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。



2011の総集編ということでまたココに行ってきました。今は、相田みつをさんと金子みすゞさんの展覧会です。
みすゞさんの宇宙観ってすごい!その代表的な詩を紹介しよう。


お魚


海の魚はかわいそう。
お米は人につくられる、
牛は牧場でかわれてる、
こいもお池でふをもらう。


けれども海のお魚は
なんにも世話にならないし
いたずら一つしないのに
こうしてわたしに食べられる。


ほんとに魚はかわいそう。



土と草


かあさん知らぬ
草の子を、
なん千万の
草の子を、
土はひとりで
育てます。


草があおあお
しげったら、
土はかくれて
しまうのに。



草の名


人の知ってる草の名は、
わたしはちっとも知らないの。


人の知らない草の名を、
わたしはいくつも知ってるの。


それはわたしがつけたのよ、
すきな草にはすきな名を。


人の知ってる草の名も、
どうせだれかがつけたのよ。


ほんとの名まえを知ってるは、
空のお日さまばかりなの。


だからわたしはよんでるの、
わたしばかりでよんでるの。



繭とお墓


蚕は繭に
はいります、
きゅうくつそうな
あの繭に。


けれど、蚕は
うれしかろ、
蝶々になって
飛べるのよ。


人はお墓へ入ります、
暗いさみしい
あの墓へ。


そして、いい子は
翅が生え、
天使になって
飛べるのよ。



土と草


母さん知らぬ
草の子を、
なん千萬の
草の子を、
土はひとりで
育てます。


草があおあお
茂ったら、
土はかくれて
しまうのに。



スーッと心に入って来て、ジワッと広がるみすゞさんの言葉。いいなあ…。すごいなあ…。おススメです。(^^♪
   
BOOK〜天才詩人の文学宇宙とは?…『金子みすゞ童謡集』

http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100508