- 作者: 神野志隆光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/18
- メディア: 新書
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日本、日本語、日本人など、当たり前のように、わたしたちは「日本」といい、自分たちをあらわす国の名(国号)として何ら疑わずにいる。しかし、その永どういう意味をもつかということについて、共通の認識をもっているであろうか。「日本」の名がどのようにして生まれどのような歴史をたどってきたかを見渡すなかで答えを見つけるほかないであろう。この国は古代から変わることなく「日本」としてあり続けてきた。わたしたち自身のために、わたしたちが自己をあらわす「日本」について考えねばならない。本書は、「日本」の誕生からその変奏をたどることをつうじて、そのことを明らかにしたい。
「日本」という名ははじめからあったのではなかった。日本列島の国家は、はじめは、「倭」と呼ばれた現れる。それが「日本国」と呼びあらためられたのである。いつ「日本」となったのか?なぜ『古事記』には『日本』があらわれないのか?
結論から言うと、「日本」を定めることは、大宝令の公式令(大宝元年・701年)においてなされたと認められるだけど、まだ1300年しかたっていないということだよね。
・「聖徳太子」の名は、『日本書紀』には出てこない。「厩戸皇子」「上宮厩戸豊聡耳太子」と言われるのであって、「聖徳太子」とは呼ばれない。
・倭語「やまと」は、「山跡」と解するべきである。天地がわかれ、泥の状態でまた乾かないときに、人は山に住んで往来してきたので足跡が多かったことから「やまと(やま・あと)」というのだ説かれる。また、ある説では、世界のはじめには、また家もなく山を住みかとしたので、「山戸」の意味で「やまと」というのである。
などと、興味深い話が満載!おススメです。(^^♪