「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』(喜多川泰)

「また、必ず会おう」と誰もが言った。

「また、必ず会おう」と誰もが言った。

またまた良い本に出会いました。電車の広告で気になったのがこの本。(^O^) 著者の喜多川泰さんはこの本もよかったね。


BOOK〜『心晴日和(こはるびより)』(喜多川泰)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20110929


主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。 ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。 ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。 所持金は3400円。 「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。 途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。 人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。 その一部を紹介しよう。


・「あのね、若者。あんたが焦っても明日まで明日まで飛行機は飛ばないし、財布のお金は増えない。わかる?そんなこと考えるより、今の状況を楽しみなさいよ。いいかい。一生に一度あるかないかだよ。あんた高校生だろ。どうにかこうにか帰るんだ。そしたら、一生忘れられない旅になるだろ。男として自信が持てるでしょう」


・「あなたね、あなたが泊まった家では、食事の後片付け、布団の上げ下ろし、風呂掃除から、トイレ掃除、誰よりも早く起きて、朝のゴミ出し、部屋や廊下、階段の掃除まで、そりゃあもうこれでもかというくらい、しっかりやりなさいよ。いいから座っててと言われても、取り上げてでもやるくらいの勢いがなくちゃダメ。わかる?」


・「でもね、あなたにとって居心地のいい場所は、まわりの人があなたに何をしてくれるかによってじゃなくて、あなたがまわりの人のために何をするかによって決まるの。家も、学校も、職場も、全部同じね。そんなこと考えなくても、あなたがそこそこ幸せだったのは、あなたの家には、たとえあなたがどんなとってもそれを毎日やってくれる人がいるからよ」


・「人間はね、いや、人間だけが言ってもいい、誰かの喜ぶ顔を観るために、自分がすべてを投げ出すことができるんだ。人間は人が喜ぶことをしたときに、自分も同じ喜びを得ることができるんだ


・「勇気を出すために必要だったのは、愛情だよ。そう、愛情。相手に興味を持つこと。人間そのものを愛する心を持つこと。これがなければ一歩を踏み出す勇気が湧いてこない」


・「ええか、兄弟。おまえの人生はおまえのもの。すべておまえの責任で起こる。相手が大人だろうが、先生だろうが、言いなりになって何かを手に入れようなんてところで、おまえはおまえらしさを失う。そして、それによって起こることを自分のせいじゃなく、他人のせいにして生きる。わかるか?」


・僕は、涙がでてきた。どうしてだろう。人前で泣くことなんてここ何年なかったのに。きっとこのシーンも僕は一生忘れることはないだろう。僕が思い出しているのは、千里さんだけではなかった。空港で出会った田中さん。吉祥寺の美容室の店長、木原さん。そして田中さんの息子の雄太さん。厚木の警察官、太田さん。僕をここまで連れてきてくれた柳下さんと、千里さん。そして東予の医師、和田さん。すべてが僕の人生にとってかけがえのない出会いなのは間違いない。一生忘れることのない素晴らしい思い出になるだろう。そんな素晴らしい人たちと偶然にも出会い、そして別れる。僕はすべての人と必ずまた会うんだと心に決めた


いいなあ…感動だなあ!(T_T)自分の人生を振り返れば、こんな偶然の出会い、そして必然の出会い連続なんだよね。改めて人生を考えるなあ…。秀作です。おススメ!(^O^)