- 作者: おのきがく
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 1970/10
- メディア: 単行本
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忘れもしない、小学校一年生の時。夏休みの宿題の読書感想文の課題図書というので初めて買ってもらった本。第一刷が1970年になっているからやっぱりそうだね。なつかしいなあ…著者のおのきがくさんは文章とこの版画を作っているんだね。何度読み返したかわからない…懐かしい…。40年ぶり!
確か課題図書を選ぶ時にタイトルに惹きつけられて選んだんだな。小田原の桜井小学校の木造校舎が目に浮かぶ…。(T_T)
「エルフ」というのは、アフリカの言葉で「千」のこと。一息で千メートルも走ったことのある若くて強くて大きなオスのだちょう。エルフはみんなの人気者。こどもたちの人気者でいつも背中に乗せてドライブするのだ大好き。
ところがこどもたちを守ろうとライオンとの戦いで勝利をした際に足のいっぽんを食いちぎられてしまう…。
草原には平和な日々が続くが、片足ではこどもたちとも遊べない、毎日のエサを探すのも一苦労…エルフのカラダはかさかさにひからびて、次第に皆に忘れ去られてしまう…。
最期は、エルフは木になってしまう。エルフの顔のちょうど真下あたりにきれいな池が出来る。それはエルフの涙なのだ。野原に一年中涼しい木陰を作り動物たちは池の周りでいつも楽しく暮らす…。
大人になって読むと子どもの頃とは違った感想を思う。数多くの戦や戦争などがあって、今の私たちの平和が成り立っているんだなあ…と思った。名作だね。版画の絵が素敵。読み続けていきたい本。おススメです。(T_T)