- 作者: 東野 圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/06/06
- メディア: ハードカバー
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BOOK〜最高傑作か!?…『麒麟の翼』(東野圭吾)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20110312
この最新作は、ガリレオ・シリーズ。まさに今のシーズンにぴったり。いつもながら社会的なテーマを盛り込んでいる。湾岸開発と自然保護、レアメタル、親子愛、冤罪、人間愛といったところだけど、この名作を彷彿させる。
BOOK〜無償の愛に涙が止まらない…『容疑者Xの献身』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070510
夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。仕事で訪れたガリレオ先生こと・帝都大学物理学科准教授・湯川学も、その宿に滞在することを決めた。翌朝、もう一人の宿泊客が変死体で見つかった。その男は定年退職した元警視庁の刑事・塚原正次だという。彼はなぜ、この美しい海を誇る町にやってきたのか…。湯川学の名言を紹介しよう。
・儲かるか儲からないかだけで、科学者は自分の立場を変えたりしない。科学者がまず一番最初に考えるべきなのは
どの道が人類にとってより有益かということだ。有益だと判明すれば、たとえ自分には利益がなくても、その道を選ばなくてはならない。無論、有益であり尚かつ自分も儲かるというのが理想ではあるが。
・君は科学の楽しさを知らないだけだ。この世は謎に満ちあふれている。ほんの些細な謎であっても。それを自分の力で解明できた時の歓びは、ほかの何物にもかえがたい。
・理科嫌いは結構だ。でも覚えておくことだな。わかんないものはどうしようもない、などといっていては、いつか大きな過ちを犯すことになる。
・気になる、というのは知的好奇心が刺激されていることを意味する。好奇心を放置しておくことは罪悪だ。人間が成長する最大のエネルギー源が好奇心だからな。
・君たちの刑事の勘というものがあるように、僕たちにもあるんだよ。物理学者の勘というものがね。
・どんな問題にも答えは必ずある。だけどそれをすぐに導き出せるとは限らない。人生においてもそうだ。今すぐには答えを出せない問題なんて、これから先、いくつも現れるだろう。そのたびに悩むことに価値がある。しかし焦る必要はない。答えをだすためには、自分自身の成長が求められいてる場合も少なくない。だから人間は学び、努力し、自分を磨かなきゃいけないんだ。今回のことで君が何らかの答えを出せる日まで。私は君と一緒に同じ問題を抱え、悩み続けよう。忘れないでほしい。君は一人ぼっちじゃない。
ラスト50ページになっても、事件の謎が解けないのだが、一気に読ませる筆力はさすが!なるほどね、「真夏の方程式」ねえ。人間ってあったかいなあ。おススメです。(^^♪