- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: ペーパーバック
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さてその大人気の「ガリレオシリーズ」の最新短編集がこの本なのだ。四作品が収められている。いつもながら不可思議な現象を天才物理学者・湯川学がぶった切る!!!
1 「幻惑(まどわ)す」 〜 教祖の「念」は本物なのか?
2 「心聴(きこえ) る」 〜 幻聴の正体とは!?
3 「偽装(よそお)う」 〜 写真のアリバイとは!?
4 「演技(えんじ)る」 〜 残された凶器の不可解さとは!?
ぞして必ず作品に社会現象が登場する東野圭吾独特の名言集を紹介しよう。
・人の意見に耳を傾け、自分のやり方や考え方を正しいのかどうかを常にチェックし続けるのは、肉体的にも精神的にも負担が大きい。それに比べて、他人の意見には耳を貸さず、自分の考えだけに固執しているのは楽だ。そして楽なことを求めるのは怠け者だ。違いますか?
・水槽の熱帯魚たちを眺めて思った。宝石のように美しい色を備えて生まれてきたばっかりに、こんな狭いところに閉じ込められてかわいそうだ、と。だが一方で、向こう側からはどんなふうに見えているのだろう、と別の興味が湧いた。自分たちの泳ぐ姿に見とれている人間たちの表情に、案外良い気分なのかもしれない。役者だってそうだ。舞台という限られた空間にいながらも、心の中ではいつだって観客たちを見下ろしている。見られている、ではなく、見せてやっている、なのだ。
・人が不可解な行動を取る時、その理由は二つしかない。一つは、ほかに選択肢がなかった場合。そしてもう一つは、他人にはわからない何らかのメリットがある場合だ。
やっぱり東野節は健在!面白い!('∀`)
東野圭吾『虚像の道化師 ガリレオ7』文藝春秋 特設サイト
http://bunshun.jp/pick-up/kyozo/