「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『なぜアヒル口に惹かれるのか』(野村理朗)

なぜアヒル口に惹かれるのか (メディアファクトリー新書)

なぜアヒル口に惹かれるのか (メディアファクトリー新書)

以前、朝のテレビではじめて耳にした、言葉、アヒル口(^u^) 若い女性ではこれが定番になっているんだって。へえ〜!みなさん、知ってた?(・_・)


美人を見ると、ウキウキした気持ちになってしまうのはなぜ?街で一瞬すれ違った女性の顔をずっと覚えているのはなぜ?世界中の誰もが「かわいい」と思うような顔はあるのか?いま、アヒル口の女性が急増し、一部の男性は彼女たちに強く惹かれているのはなぜだろうか?また、いまや一般の女の子のあいだでも、写真を撮るときにアヒル口をするのは「キメ顔」の定番。なぜここまで人々にもてはらされるのか?
この問題を追跡することは、毎日見ている「顔」のもつ魅力について再考することになるユニークな一冊!そのエッセンスを紹介しよう。


・「アヒル口」は、90年代後半に、歌手の鈴木亜美さんに対して使われたのが最初ではないでしょうか。その後、上戸彩さんや石川亜沙美さん、小野真弓さんなど、生まれつきアヒル口を持つ「天然アヒルの女性たちが続々と人気を博しています。この頃から、アヒル口は女性の「キュートさ」「セクシーさ」を表わす魅力の一つとして認知されてきました。その後、その気になれば誰でもできる「人口アヒルが主流になっていき、「眉を細くする」「ネイルを磨くと同じようなレベルで、アヒル口を作る」ことはすっかり文化として定着しました


・もう一つ、「アヒル口」には男性の「萌え」という感情をかきたて、本能的に男性を惹きつけるような生まれつきの魅力があるのではないかという仮説が生まれます。アヒル口=かわいい」という感情も、メディアにとって後天的に植え付けられた感覚、一種の文化的なルールがもたらしたものといえそうなのです。


・人の感情は、「基本6感情」と呼ばれる「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐怖」「驚き」の6つに大きく分けられます。この中にはポジティブな感情が「喜び」一つしかありません。人間は「喜び」の感情―すなわち笑顔が最も素早く見分けられる表情だというのが研究者たちの定説です。
人は赤ちゃんの頃から、生まれつきポジティブな表情=笑顔を好む傾向があります。アヒル口は、口角がキュッと上がったW字型なので、何もしなくても「笑っている」ような口の形をしており、相手にポジティブな印象を与えやすいのです。


・美人を見て脳内の線条体が活性化するのは、「こんな美人と仲良くなれたらいいな…ムフフ」と、脳が勝手によからぬ期待を抱いてしまうからでしょう。このときドーパミンが放出されます。


・カーニンガムが「魅力的な顔」について調査しました。その結果、大きい目や小さい鼻、細いあごなど、赤ちゃんに近い「幼児性」をもった顔が、人種を問わず「かわいい」と評価されることがわかりました。これは、赤ちゃんに対して「守ってあげたい」という保護感情を本能的に抱き、愛着をもちやすいからでしょう。


・一般的には口は性的魅力の象徴とされ、エロスを喚起させるパーツです。キスは性的な行為の一環ですし、口唇性交というものがあることからも、口がセクシュアルな欲望と密接に結びついていることは明らかでしょう。より直接的に、「口は女性器のメタファー(隠喩)である」という俗説もあります。


ドナルドダックはどーなるど!?(^^ゞ