「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜松下幸之助エピソード集…『感動の経営 ちょっといい話』

先日紹介した、経営の神様・松下幸之助氏のエピソード集。読んだ?よかったなあ。(^^♪


BOOK〜松下幸之助エピソード集…『人を見る眼 仕事を見る眼』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20110419

この本は、その続編で生誕100周年を記念して出版された本。氏の波乱万丈の人生ドラマの中から、経営・商売の醍醐味、仕事のやり甲斐、人生の妙味を余すところなく描き出した珠玉のエピソード集でもあり名言集でもあるのだ。そのエッセンスを紹介しよう。



【魚屋で勉強してこい】


戦前の話。幸之助がある幹部に言った。「きみなあ、あしたから会社へ来なくていいから、魚屋へ、二、三ヶ月、丁稚奉公に行ってくれ」幹部は、こう続けた。「今きみは、製品の在庫をだいぶかかえとるそうやな。魚屋だったら、きょう仕入れたものは、きょう売ってしまわんと。あしたになったら値打ちが半分になる。そやからきょう売れるという見通しをちゃんと立てて仕入れとるぞ。その仕入れのコツを魚屋で勉強してきたらいい」


「きみな、一回目は経験だからな。たいへん高い経験をしたな。しかし、二度繰り返したら、きみ、これは失敗というんだぞ。二度と犯すなよ」


【なぜ上司を説得せんか】

幸之助は、ある商品についての説明を、技術担当者から受けていた。「きみ、この商品のデザインはもうちょっとこうしたほうがええのとちがうか」「はい、実は私も製作段階でそう思っていました。しかし、上司の反対にあいましたので、今のような形にいたしました…」幸之助の顔が急に厳しくなった。「いいと思ったのであれば、なぜ上司を説得しきらんかったのか。上司説得の権限はきみにあるんだよ」


「人間は、失敗をして自殺したくなるような状態に追い込まれることがあるかもしれん。そやけど、死ぬというような気持ち、境遇に立ったとき、二度と、再びそういうことを起こさない。なんとかして汚名をすすごうという大きな決意をもてる人は、立派に再起して成功することができる」


・「私はやはり、皆さんが経営という仕事が好きであること、これがまず第一に大切だと思う。というのは、経営が好きであれば、一時的にはわずらわしいな、困ったな、と思ってもつぎの瞬間には、その苦労を乗り切ることが面白いんだ、ということでかえって勇気が湧いてくる。ところが嫌いだとそうはいかない。だんだんその苦しさがつのってきて、頭が痛くなってくる。そして、もう自分はこの仕事から逃げたいな、ということになってきて、その仕事を全うすることができなくなると思うんです。私は、いろんな困難を乗り超えて経営者として成功するための第一の条件は、経営が好きだ、ということではないかと思うんです。皆さんは経営が好きですか


・昭和33年、悪性腫瘍の摘出大手術を受けた社員が見舞いをした幸之助は、「それは喜ぶべきことやで。その徹底した手術がきみを救うんや。なまじっかな処置はかえって再発を呼ぶこともあるやろう。事業も同じことでな、欠陥を発見したときはガン同様、健康な部分までえぐり取るほどの処置をせんと、立て直しはできへんもんな」


「きみな、病気で入院したら、よく闘病という言葉を使うやろ。けどわしは、それは嫌いやねん。病気と闘うのやのうて、病気と親しうするのは。親しうすると、『しんどいから横になれ』『眠いから寝ろ』『喉が渇いたから水を飲め』といった具合に、病気のほうがわしに、『こうしてくれ、ああしてくれ』と言いよる。そやから病気と仲良うせなあかん。闘病という言葉を使うたらあかんで」


特に、亡くなる少し前にドクターに語った言葉には、思わずホロリ…。(T_T) いいなあ、幸之助さん!座右の書になりそう。オススメです!(^u^)