このブログは私の個人のものだけど、ウチ(SA)の会社のブログにも書いています。読んでね。
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SAトレーナーブログ 小野塚:朝焼け3
http://blog.livedoor.jp/samaster/archives/52169532.html
人を見る眼・仕事を見る眼―松下幸之助エピソード集 (PHP文庫)
- 作者: PHP研究所
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- 発売日: 1990/05
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HUMAN〜松下幸之助に学ぶ危機脱出法(月刊BOSS)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090104
BOOK〜『松下幸之助はなぜ成功したのか 成功の法則』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070614
さて、この本は、松下幸之助氏に関する100余編のエピソードで綴っている貴重なもの。満9歳で丁稚奉公に出て以来、94歳で逝去するまで、人生に対して、そして経営に対して真摯に取り純んできたからこそ、生み出され、語り伝えられるさまざまなドラマ。ひとつひとつのエピソードがそれぞれ深いものだ。よくこれだけの話が残っていたなあ、と感心してしまうほど。経営の神様はこんなことを考えていたのか!と経営や人生のヒントになること間違いない。その中でも3つの話を紹介しよう。
・昭和39年秋、幸之助は、北海道のあるメガネ店の主人から一通の手紙を受け取った。「実は、先日、テレビであなたの姿を拝見しましたが、あなたのかけておられるメガネは失礼ながら、あなたのお顔にはあまり合っていないように思います。ですから、もっとよいメガネにお取り替えになった方がよろしいかと思います」
幸之助は、ずいぶん熱心な人がいるものだなと思い、すぐに礼状を出したものの、その後忙しさにとりまぎれ、そのことをすっかり忘れてしまっていた。ところが、翌春北海道の経営者の集まりで講演をしたとき、その主人が面会を求めてきた。幸之助は「なぜ、あなたは、わざわざ手紙を下さったんですか」
「メガネをかけるのは、よく見えるようにするためですが、見えるというだけでは十分ではありません。メガネは人相を変えるものですから、顔にうつるメガネをかける必要があります。特に、あなたの場合は外国へも行かれるでしょう。もし、あなたが、あのメガネをかけてアメリカへ行かれたらアメリカのメガネ屋に日本にはメガネ屋がないのか、と思われかねません。そんなことになれば、まさに国辱ものです。ですから、それを防ぐため。私は失礼をも顧みずあえてあんなお手紙を出させていただいたのです」
幸之助は、大阪に帰るや、社員に早速この話を披露し、「お互いこのメガネ屋さんのような心構え、心意気で仕事に取り組みたいものだ」と呼びかけた。
・系列の代理店、販売会社の社長懇親会が開かれたときのこと。一人の社長が「最近、商売が思わしくなく、儲からなくて困っています。なにかいい方法がないものでしょうか」
「あなたはこれまで、小便が赤くなるほど心配されたことがありますか」「いえ、私には、まだそういう経験はございません」
「それはいけませんな。あなたのお店がうまくいっているのなら、なにも小便を赤くすることはありません。世の中はそれほど甘くはないと思います。それこそ、あなたご自身が、まず、どうしたら利益を上げることができるか、小便が赤くなるまで真剣に考えていただきたい。そうすれば道は必ず見つかるはずです」
・商売を始めて二、三年たったこと、幸之助は二灯用差し込みプラグを東京でも売りたいと考え、それまで一度も行ったことのない東京へ出かけ。地図を片手に一日中問屋をめぐり歩いた。初めて訪問する問屋で、「25銭か。それなら別に高くない。でも君は東京で初めて売り出すのであれば、少しは勉強しなければならないよ。23銭にしたまえ」
「原価は20銭ですから、23銭にできないことはありません。しかし、ご主人、この商品は私を含めて従業員が本当に朝から晩まで熱心に働いてつくったものです。原価も決して高くついていません。むしろ世間一般にくらべれば相当安いはずです。ですから、25銭という価格も決して高くはない、むしろ安いと思うのです。もちろん、ご主人が見られて、この商品は値段が高いから売れないだろうと考えられるのであれば。それは仕方がありません。しかし、そうではなくて、こで売れると思われるのであれば、どうかこの値段でお買い上げください」
問屋の主人は、値引きなしの言い値で買ってくれた。
その他「この土地、全部わしのもんや」「病と仲良く」などは心を打つなあ…!続編もあるみたいだから読んでみよう!オススメです!(^u^)