「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜人生を切りひらく言葉…『空海 人生の言葉』(川辺秀美)

空海 人生の言葉

空海 人生の言葉

日本が誇る宗教家、真言宗の開祖、弘法大師こと空海。あまりにも有名すぎて、知らないことだらけ…。(^^ゞ


空海が天才であるという理由は、平安時代に中国から密教という一大文化体系を持ち帰っただけでなく、日本初の庶民のための私立学校綜芸種智院の設立、日本最大のため池「満濃池」の修築、戯曲的構成で書かれた日本初の思想小説「三教指帰」など、他にも日本初のものや画期的な事業を多く成し、その業績に多岐にわたっているからなのだとか。


この本は、空海が書いた膨大な著作群の中から、1200年の時を超えて、今なお私たちの心に生きる弘法大師智慧を200以上の口語訳の言葉にまとめたもの。著者の川辺秀美氏はいう。「言葉を表面的な理解で判断しないでください、ということ。言葉には人生を切り開く無限の可能性があるのです。この『空海 人生の言葉』は、私たちの頭で理解しようとした瞬間、するすると逃げていってしまうでしょう。ですから、なるべく五感をフルに使って、頭ではなく身体や心全体で味わっていただきたいです。」その代表的な言葉を紹介しよう。


・自分の心を深く見つめたことのがない者が、どうして世界の真理を知ることができるだろうか。


・あまりに近すぎて見えないものは、あなた自身の心です。とても繊細で、どこにでも存在しているのは、あなた自身の仏なのです。
仏というものが不思議で理解しがたいのと同時に、あなたの心もまた広大ではかりしれないものなのです。


・あなたの心が暗闇であれば、巡り合うものはすべて禍いとなります。あなたの心が太陽であれば、出会うものはすべて宝となります。


・美しい水晶をもてば清らかな心が生まれ、剣をにぎれば人を斬りたいという心が起こってくるものです。


・『大智智論』には、こう書かれています。あなたの鼻の下が糞にまみれていれば、沈香(じんこう)や麝香(じゃこう)などの高価なお香の芳しさも臭いと感じるはずだ、と。


・あなたの内なる声に目覚めて、遠い道のりを求めていくには、自らの足で歩いて行く以外にはありません。


孔子の言葉に、こうあります。「まじめにがんばって働いても生活が苦しくなることがあるけれど、志をもって道を学べば、自然と福徳や財産は得られるものだ」本当にその通りなんです!
みなさん、しっかり心に刻みつけておきましょう。


・この花は今年咲いたのだ、と言ってはならない。毎年種をまき続けた結果、いま花開いたのだから。因果の法則で枝や幹が空に向かって聳(そび)えていった。そして、春に出逢えたからこそ花になった。


・福徳と智慧と授かりたいのなら、当然のこと、正しい師に問うべきです。悟りに至りたいと思うのならば、師僧にそれを求めるべきです。もし日本に理解者がいなければ、遠くどこまでも訪ねて歩むべきです。


・この世のすべての男性はあなたの父。この世のすべての女性はあなたの母。あらゆる人々があなたの両親であり、先生やリーダーなのです。


・あなたの師は、二人存在します。一つは仏教の教えそのもので、もう一つはあらゆる人間です。


・薬は病気の種類によって無数に存在します。それと同様に、私たちの能力によって、教えは無限に存在するのです。


・仏教のことを理解していない人の前では、「仏教の素晴らしさ」を説いてはならない。


・山深い静かな谷に蘭の花は、自らアピールしているわけではないのに、その芳しい香りは遙か遠くへ伝わってゆくのです。


・もう、食事の用意はやめてください。必要ないんですから。これからあの世に行くのに、人間の食べ物をとってもしょうがない。



…深いなあ…。噛みしめたいね…。おススメです。(^u^)


Wikipedia 空海
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E6%B5%B7