「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『アンジュール ある犬の物語』(ガブリエル・バンサン)

アンジュール―ある犬の物語

アンジュール―ある犬の物語

このブログでは、絵本もかなり紹介しているよね。絵本って子どもだけではなく、大人も楽しめるよね。(^u^)

さて、この本はスゴイよ〜!なぜなら、文字がまったくないのだ!写実的なデッサンのような絵がページに描かれているだけだ。まさに「絵本」なのだ。文字がないということは、世界中の人にも通用する。読むのではなく、見るのだ。


表紙をみただけでなんとなく感じとっていただけるだろう。寂しそうな犬が振り返ってこちらを向いている。ページをめくる。車から放り出されるワンちゃん。走り去る車を懸命に追いかける犬。途方に暮れる…。そして車の事故が起きる…、そして…ドラマが起こる…。


なんだろう、この絵本が持つ時間の流れは。スローフードならぬスローブックだ。まるで大河のようにゆったり流れているようだ。


なんだろう、この絵本は、脳の想像力を刺激するなあ…。言葉が一切無いので、研ぎ澄まされた名刀正宗のようだ。


なんだろう、この絵の持つ表現力、観察力は。犬の一挙手一投足が生きているでないか。


この本は単なる絵本の領域を超えている。ぜひ、読んで…いや、見てみて欲しい。(^^♪