「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜毎日一篇のお話を!…『妻に捧げた1778話』(眉村卓)

このブログは私の個人のものだけど、ウチ(SA)の会社のブログにも書いています。読んでね。毎週火曜日が私の担当です。(^v^)


SAトレーナーブログ  小野塚:初めての車に誰を乗せるか!?
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妻に捧げた1778話 (新潮新書)

妻に捧げた1778話 (新潮新書)

このブログも、もう今日で1430日連続になる。(^v^) 飽きっぽい私が続けているなんて!?始めた頃から、毎日続けようとおもったけど、日々の積み重ねって大変だけど、あっという間だね。これも読んで下さる皆さんの励ましのお陰です。誰も読んでくれなかったら途中で投げ出したりしたかもしれなかったからね。


さて、私なんか目じゃない!毎日毎日、短編小説を1778日連続して書いた小説家がいると聞いて、ビックリ!\(◎o◎)/!昔、なぞの転校生」「ねらわれた学園などで大ファンだった、眉村卓氏だ。しかもその動機は、余命は一年と宣告された愛する妻のために、毎日一篇のお話を書き続けたという。小説家ならではの愛妻物語がこの本。そのエッセンスを紹介しよう。


・平成九年、妻が進行性の悪性腫瘍であると告げられた。どうも余命は年少々らしく、五年生存の可能性はゼロとのことだった。私は考えた。何か自分にできることはないだろうか。思いついたのは、毎日、短い話を書いて妻に読んでもらうことである。文章の力は神をも動かすというが、もちろん私は、自分の書くものにそんな力があるとは信じていない。ただ、癌の場合、毎日を明るい気持ちで過ごし、よく笑うようにすれば、体の免疫力が増す―とも聞いた。書いたら呼んでくれるかと尋ねると、元来本が好きな妻は読もうと頷いた。で…七月十六日から書きはじめたのである。


・書き続けている間ずっと、不思議なことのようだが、私は、一日に一編書くというのを、辛いと思ったことは一度もない。なすべきことをしているという充実感に似たものさえあったのだ。考えようでは、書くことが現実からの逃避になっていたのかもしれない。


・平成十四年五月二十七日の新谷過ぎ−二十八日に永眠した。六十七歳だった。最初の入院・手術から数えて五年に十五日足りない。私は遺体と共に家に帰り、家で「最終回」という話を書いた。最後の原稿の最後の行は、「また一緒に暮らしましょう」。1778本目のー打ち止めである。


中にはその中の代表的な話がいくつか収められている。特に、「最終回」は、印象的だ。眉村先生、すごい愛情だよね。おススメです。私はこのブログを読者の皆様に(?)捧げています。さあ、いつまで続くかなあ。(^u^)