このブログは私の個人のものだけど、ウチ(SA)の会社のブログにも書いています。読んでね。毎週火曜日が私の担当です。(^v^)
SAトレーナーブログ 小野塚:初めての車に誰を乗せるか!?
http://blog.livedoor.jp/samaster/archives/52098992.html
- 作者: 眉村卓
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/05/16
- メディア: 新書
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さて、私なんか目じゃない!毎日毎日、短編小説を1778日連続して書いた小説家がいると聞いて、ビックリ!\(◎o◎)/!昔、「なぞの転校生」「ねらわれた学園」などで大ファンだった、眉村卓氏だ。しかもその動機は、余命は一年と宣告された愛する妻のために、毎日一篇のお話を書き続けたという。小説家ならではの愛妻物語がこの本。そのエッセンスを紹介しよう。
・平成九年、妻が進行性の悪性腫瘍であると告げられた。どうも余命は年少々らしく、五年生存の可能性はゼロとのことだった。私は考えた。何か自分にできることはないだろうか。思いついたのは、毎日、短い話を書いて妻に読んでもらうことである。文章の力は神をも動かすというが、もちろん私は、自分の書くものにそんな力があるとは信じていない。ただ、癌の場合、毎日を明るい気持ちで過ごし、よく笑うようにすれば、体の免疫力が増す―とも聞いた。書いたら呼んでくれるかと尋ねると、元来本が好きな妻は読もうと頷いた。で…七月十六日から書きはじめたのである。
・書き続けている間ずっと、不思議なことのようだが、私は、一日に一編書くというのを、辛いと思ったことは一度もない。なすべきことをしているという充実感に似たものさえあったのだ。考えようでは、書くことが現実からの逃避になっていたのかもしれない。
・平成十四年五月二十七日の新谷過ぎ−二十八日に永眠した。六十七歳だった。最初の入院・手術から数えて五年に十五日足りない。私は遺体と共に家に帰り、家で「最終回」という話を書いた。最後の原稿の最後の行は、「また一緒に暮らしましょう」。1778本目のー打ち止めである。
中にはその中の代表的な話がいくつか収められている。特に、「最終回」は、印象的だ。眉村先生、すごい愛情だよね。おススメです。私はこのブログを読者の皆様に(?)捧げています。さあ、いつまで続くかなあ。(^u^)