- 作者: 武藤清栄
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2010/08/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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BOOK〜誰とでも無理なく話せる!…『雑談力』(武藤清栄)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20101013
BOOK〜いい涙流しませんか?…『号泣力』(武藤清栄)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100906
ウチ(SA)の研修でもやっているけど、人の話をしっかり聴くことはなかなかムズカシイよね。職場でも、友達でも、恋人どうしでも、家庭でも。掛け違えたボタンをつくらずに、心地よい会話を楽しむための「傾聴力」のツボとコツを紹介しよう。
・同じ言葉でも、脈絡、言う人の気持ち、句読点の打ち方、関係のあり方によっても、その意味は変わってきます。「彼は強いですよね」という言葉だって、脈絡によっては、褒めているわけではなく「人間味がないね」「弱いものへの思いやりがないね」という皮肉で言っているときがあります。人は思っていることを素直に表現するのが苦手なこともあります。そういう場合は、その言葉を発した本人がどういう意味で使ったのかをきき手が正確に判断することが大切です。前後の話の流れで意味をとられたり、相手の表情や言い方にも注目し理解する必要があります。言葉よりも、ボディランゲージや非言語のほうが、よほどその人の真意を伝えています。
・「傾聴力」の基本は、相手の立場に立ってみることです。例えば、毎日遅刻をしてくる人に対して。
× 「今日もまた遅刻かい?いい加減にしてよ。何回遅刻すれば気が済むんだよ」
○ 「遅刻の件で話したいんだけど。何か事情あるの?私に話せそう?」
人は自分を否定する人には心を閉ざし、自分を受け入れてくれる人には心の扉を開くものです。これは心を理解する際の法則です。
・相手の話を聴くときは、自分の知りたいことをきくのではなく、相手が話したいことを引き出すのがポイントです。
・話を聴くときには、さえぎらずに聴くことが大切です。とにかくぐっと我慢し、からだから力を抜きます。相手の話をあるがままに受け止めましょう。葛藤の中にこそ、真実があるものです。
・相手に起こったことが自分にも起こったとしたらと想像し、相手の気持ちを疑似体験するように味わうのです。
・うなずきは、「話を聴いていますよ」という一番わかりやすいメッセージです。
「へえ」「ふうん」「ほーっ」「それで」など、相手の話を聴くときには「相づち」も重要な役目を果たします。相づちには、対話のリズムを作ったり、話をうながしたり。話を了解していることを伝えるといった効果があります。ここでも大きな影響を与えるのは、「ボディランゲージ」や「非言語」です。声のトーンや強弱、イントネーション(語尾の上げ下げ)などによって、聴く側の気持ちが相手に伝わります。相づちに気持ちを込め、バリエーションを持たせるように心がけましょう。
・相手が嬉しそうだなと思ったら、嬉しそうな顔で相づちを、相手が困っているようなら困った顔で相づちを打つようにすれば「ミラーリング」(共感的雰囲気の中で相手の動作を真似ること)の効果もあり、相手に自分の話をちゃんと聴いてもらっているという実感を得られます。
・聴く技術として、簡単にできて効果的なものの一つに「オウム返し」があります。特に、「感情を表す言葉に注目する」こと。相手の中の感情を表す言葉に注目してそれを拾い、繰り返すこと。それによって「あなたの気持ちよくわかりますよ」というメッセージが伝わっていきます。
・自分の気持ちを表現するには「慣れ」が一番です。とにかく、自分の気持ちを恥ずかしがらずに口に出す習慣をつけてみましょう。心理学では本音と本音でぶつかることで関係が変わること、つまり「新たな出会い」を「エンカウンター」と呼んでいます。
これだけはやっていけない「話を聴くときの8つのタブー」は、思わず、うんうんとうなづいてしまう。使えるなあ!( ..)φメモメモ