「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

MESSAGE〜『亡き父からのメッセージ』(小野塚三夫)


私は三度大けがをしている。5歳の時、自転車から落ちて左肘を骨折。いまでも肘は曲がったままになっている。8歳のとき、高い所から落ちて頭を打ち、意識不明の重体。奇跡的に助かった。そして最も大きかったのが、大学一年、19歳の1983年11月。自爆事故で、顔を潰してしまったのだ。その後三回形成手術をして鼻にシリコンを入れ、皮膚をつなぎ合わせ、みみず腫れを取り、アザがなくなり、奇跡的に見られる顔になった。医学の進歩ってありがたいよね。(^u^)


今でも大切にしているのが事故の翌日に、母から「お父さんからだよ」と渡された一冊のノート。そこには父・三夫(かずお)からのメッセージが書かれていた。顔に激痛が走り、左目を残して包帯でグルグル巻きの潰れた顔のまま、ベッドの上で号泣した。

父は7年前に69歳で亡くなったが、この文章を見るたびに父の愛情と熱い想いが伝わってくる。当時、27年前、父は50歳。時々はこのノートを引っ張り出しては、読み返す。そして当時を思い出し、自分の心を奮い立たせるのだ。プライベートな内容かつ長文になるのだが、その全文を紹介させていただく。



息子よ わが愛する息子よ 小なる父の言ふことを きいてくれ
息子よ わが愛する息子よ 君は耐えた 四時間に及ぶ手術を
立派に耐えた 許されることであったら 大声で叫び出しただろう 君の耐えた
苦しみに耐えたそのことを これが俺の自慢の 息子だと


息子よ わがかけがえのないよ 父はてれくさいから 言わない けれど
君はすでに父より 伸び 父を越えた 若者だと
云うことを ずっと前から 認めている


だが息子よ 元気を出して勇気を 振いおこして
これだけは きいてくれ 君は顔に大けがをした
然し不思議にも 大切な目だけは 無事だったのだ


これは母なる大地が 目を護ってくれたからだ
そのことを忘れてはならない
又大いなる父は 怪我をした君に
早く手当てをするように すべてを配慮してくれた


勿論 大いなる父とは私ではない 大いなる父とは天のことだ
天であり 太陽であり 宇宙そのものだ
古(いにし)えのその人は 神といゝ 又仏とも云う
これも感謝せねばならない


総ては大いなる父である天と 大いなる母の恵みの賜である
息子よ わが愛する息子よ きいてくれ
君はこの怪我のことでも すべてのことでも
うらんではいけない にくんでいけない
ねたんでんではいけない 羨んでもいけない
これは大いなる父の意志に 反するからだ


息子よ わが息子よ
こんどの君の怪我は 一切はこの小なる父にあるのだ


父の知合の話をしよう 会社の課長の弟が
時速九十キロで ブレーキも踏まずに
コンクリート陰に激突した 顔はつぶれたが不思議に
命は助かった 名は相原と云う 中井の人だ


顔の骨が陥没した それが骨を補ぎ 肉を盛り 植皮で
今では 元の顔に回復した
先に逢った 他人ではあるが 
大いなる父のはからいに 私は心から感謝した


息子よ わが愛する息子よ
今こそ大いなる天の 大いなる父のつかいである
私の云ふことを黙ってきいてくれ


君の怪我は 一切は私の責任だ
どのようなことをしても 立派にしてやるから 一切を任せてくれ
勿論 金がどんなにかかっていい 時間がかかってもいい
もう一度お前の生命を 俺にあずけろ
未だ身を粉にして 働く気力は俺にはある


息子よ わが息子よ 世の中は調和だ
車に乗ってもいい 酒に酔うのもいい あそんでもいい 調和さえあれば
調和のある所に 和が生れる 調和のある所に 成長がある 


息子よ 焦るな 悠々たる自然をみよ 人の生命も永遠だ
肉体は亡くなっても 大いなる父のもとに帰り 生き続けるのだ
だがそれゞが使命を果たす迄は 肉体も大切に しなければならないのだ
それも 大いなる父の意志である 人としてのつとめだ


息子よ 勇気を出し 明るい未来をみろ 
今は一切を 小なる父にあづけることだ  11/19



輝よ 目がさめたか
夜のねむりは 明日への 活力を生むためだ
今のお前は 充分に休養し 活力をため 新たな発展のため
そなへるためにあるのだ 焦ることはない 時間は充分ある


あくせくと 目の前のことに とらわれるな
それよりも 今までより更に 小さな自分の力より
大いなる父母(大自然)の力を 自分の力とすることを 考えろ
自分が一切と調和したとき 大自然が自分のものとなり
小ざかしい人の智など 色あせてしまうのだ


輝よ 君なら出来るはす そのためにこそ 今の休養が あるのだ
天の智慧が 五体に 充つるとき
学問も 更に生きて 生きた血となり 肉となるだろう


物事の判断は 肉眼でみても
心の目で映し 慧眼 仏眼 天眼 法眼 のカメラが自在に 
観ることが出来るのだ
君は学校に出なくて 勉強の遅れなど 気にすることは 全くないのだ
今のチャンスを生かし 更に大きな 人に生まれるのだ
今の儘で更に 一歩前進するのだ
今の儘で更に 君のもつ無限の力を汲み出す 井戸の口を探すのだ


小我を去り 大いなる父の心を 自分の心とするとき
君はその名の通り 更に輝くことだろう  11/20 


父は偉大だ。私は先祖の、小野塚家の、父の遺伝子を受け継いでいる。これからも多くの困難を乗り越えていける確信がある。ありがとうございます。輝はもっともっと輝くよう自分を磨いていきます。読者の方、プライベートな中身にも関わらず、読んでいただいてありがとうございます。