「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ショージ君のコラムで一杯」(東海林さだお)

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ショージ君のコラムで一杯 (文春文庫 (177‐17))
 

 移動中に本を読むという習慣を20年以上続けているので、通勤、新幹線、飛行機に乗らなくなると淋しいというか、リズムが狂うというか、4月に入ってから5冊くらいしか読んでいない……。かといって、家にいるときには読めないんだよね〜!外に出たいのは、空気を吸いたいからじゃなくて「本を読みたい」からかもしれない。(笑)

 

さて、あと少しで著作の完全読破を達成できる東海林さだおさんの本。おそらく80冊くらいは読んだんじゃないかな!?この本は40年近く前だけど東海林節、全開!そのエッセンスを紹介しよう。

 

・変な言い方だが、わがアキレス腱は顔にある。ふつうは足にあるのだが、ぼくの場合は顔にあるのだ。顔のためにつらい思いばかりしてきた顔自体としてはそれほどひどいとは思わない。「特上」とは言えないまでも、「並」にお新香をつけたぐらいの評価はいただけるのではないか。問題はその面積にある。(ここで、テーブルをドンとたたく)その面積のために、どんなにつらい思いをしてきたことか。(ドン、ドン)「大きいですね」と言われたときのつらさ、悲しさ、情けなさ。(ドン、ドン、ドン)
 
さっぽろラーメン屋のおろしにんにくは、たいていフタつきの小さな壺状の容器に収納されていて、非常に小さな耳かき状のサジがついている。この小さなサジは大量に使用したら許さんけんね」という店舗のけんね的警告を無言のうちに提示しているものなのである。ラーメンが到着する。ぼくはおもむろににんにく容器のフタを取る。そしてまず一杯目のにんにくをすくいあげこれは当然の権利だかんね。文句いわれる筋合いは一つもないかんね」と、かんね的態度でもって堂々と胸を張ってそれをドンブリの中に投入する。これを「けんねかんねの法則」という。

 

その他、「ぼくの読書歴」「私の文章修行」「無料について」「イチかバチか」「大冒険、かけうどん」「ショージ君の不況対策」「あの頃の私」「一発五リラ」「いつものコース」「タバコの思い出」「恐怖の四文字」「スーパー」「小人閑居して不善をなす」「大好物にも涙の別れ」「膜張り替えます」「猫の思い出」など。

 

やっぱり東海林さだおさん、天才です。オススメです!(・∀・)

 

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