BOOK〜『痩せりゃいい、てもんじゃない！ 脂肪の科学』

痩せりゃいい、ってもんじゃない!―脂肪の科学 (文春新書)

毎週、テレビで見ないことはない、売れっ子経済アナリストの森永卓郎氏。（＾ｕ＾）エリートなんだけど、親しみを感じるし、私は好きだな〜！身長167センチ、体重90キロ、腹囲105センチ、それでBMI（肥満度指数）が３２．３でナント７年間休んでいないんだとか。という森永氏と医師の柴田玲氏との対談集。

なんでも、近年、脂肪細胞がホルモンを分泌していることが発見されたのだとか。これにより今までただの厄介者と思われていた脂肪が血管の掃除や糖尿病・癌の予防に役立っているのではないかと見直されている。普通よりすこしぽっちゃりしている方が長生きするというデータもあるんだってね。そのエッセンスを紹介しよう。

・3歳までの食生活が100歳までのスタイル（体重）を決めてしまう。

・（森永）多くの人が勘違いしていることがあるんですね。みんなデブはいっぱい食べると思っているんですけれど、いっぱい食べるのではなくて、のべつまくなしに食べるんです。痩せている人は間食をしないんですよね。
　（柴田）統計をとってみると、中くらいからちょっと肥りめくらいの人が一番長生きができる。
　（森永）最近は忙しいので、食事は、ほとんど「サトウのごはん」とカップラーメンというパターンが一番多いですね。
　（柴田）炭水化物ばっかりですね。
　（森永）あ、私ね。そこは天才だと思うんですけれど、たとえばコンビニの弁当がいくつかあるとすると、必ずカロリーが高い方を選んでしまうんですよ。（笑）
　　　　　「こっちの方がうまそうだな」と思うのが全部高カロリー。それはそれは、ものすごく正確なんですね。目分量でカロリーが分かってしまうんです。
　　　　　逆に言えば、私にとって低カロリーのものを食べるということは、まずいものを食べるということと同義なんです。
　（柴田）たとえば甘いものがお好きなんですか。
　（森永）はい。
　（柴田）タバコも吸われますね。
　（森永）ええ、ですから私、健康に悪いこと、全部好きなんですね。いま、『いつまでもデブと思うなよ』に対抗して、『いつか痩せると思うなよ』っていう本を作ろうとしているんです。（笑）もう半分ぐらいできているんです。

【肥る理由10項目】

数年前に、３カ国、２０人の研究者が集まって、アメリカの新聞「USA TODAY」に、「肥満になる原因―二カ条＋10項目」というリポートを発表しました。はじめの二カ条は、もちろん「食べすぎと運動不足」あとの10項目は…

１　睡眠不足
〜夜ふかしする人の方が食べている時間が長い。また睡眠不足による蓄積疲労のため、日中の運動量が減り、代謝が悪くなることが影響している可能性もある。

２　化学合成物質
〜成長ホルモンや副腎皮質ホルモンといった、体重をコントロールするホルモンの分泌を狂わせてしまう。

３　エアコン
〜厚さや寒さの中で活動した方が人間の消費エネルギーが大きいという理由から、エアコンがない生活の方が肥りにくい。

４　禁煙
５　医薬品
６　年齢、人種
７　遺伝
８　肥満者同士の結婚
〜お父さんとお母さんが肥満であれば、5人の子供のうち4人が肥満になる。その原因は両親の日常生活にある。
９　多出産傾向のある肥満体質者
10　高齢出産

・「肥満が伝染する」というハーバード大学などの研究結果
〜友達が肥りだした場合、２〜４年以内に、自分も肥る可能性が５７％上昇する。だからといって友人が瘠せはじめたからといって、自分の痩せる確率が上がるわけではないそうです。

なるほど！私はようやく春に久しぶりの体重80キロ代に落ちたんだけど、ちょっと冬篭りモード…。太っている場合じゃないけど、痩せりゃいい、ってもんじゃないよね。勇気付けられました！(^^♪

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