「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠」(マイケル・モス)

いや〜!こんな本書いていいのかなー…!?というのが第一印象。神経質な人は読まない方がいいかも…!?(^_^;)

巨大食品企業が売り上げをのばすために行っている驚くべき製品開発やマーケティングの実態と、ライバルとの激しい競争や株価対策などで健康的な製品を出したくても出せないジレンマを当事者への徹底的な取材と内部資料により、解き明かした迫力あるノンフィクション。そのエッセンスを紹介しよう。


・加工食品に欠かせない三本柱、「食べたい」という欲求の源となる成分だ。塩、脂肪、砂糖。商品をヒットさせるため大量に使われるこの三つの成分は、肥満の急増をもたらした主役でもあった。塩は、最初のひと口で味蕾に生じる刺激感を増大させるため、さまざまに加工した形で食品に使われる。脂肪は、カロリーが極めて高いうえ、われわれの食べる量がつい多くなるという微妙な作用を持つ。そして、砂糖。脳の興奮作用を持つこの成分こそ、おそらく最も恐るべき存在だろう。加工食品の売上を支配する成分である。


食べ物が工業製品になってしまったことが根本的な問題だ。まず加工によって食品の栄養価が失われる。穀物はほとんどがデンプンに変えられているし、糖分も濃縮糖液が使われる。様々な脂肪分も濃縮されているし、何より悪いのは脂肪に水素が添加されていることだ。水素添加で生じるトランス脂肪酸は健康に非常に悪影響がある


肥満を増加させているものは何か?「安さ、おいしさ、ボリューム、カロリーがすべてそろった食品が簡単に手に入るようになったこと」。その食品とは、この経営者たちが、そしてファストフード業界の経営者たちも、自社の成功を託して販売している商品なのだ。


・加工食品メーカーは、後に引くどころか、消費者にはわからないだろうという読みに賭けて、米国民の食生活を支配するための取り組みを積み重ねてきた。本書はその選択の歴史を明らかにし、食品メーカーが自らの疑念にもかかわらず前進を続けてきた軌跡を示す。


いや〜…怖いなあー…。(^_^;)でもオススメです。