「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜妄想は日本を救う!…『妄想力』(茂木健一郎 関根勤)

妄想力 (宝島社新書 299)

妄想力 (宝島社新書 299)

最近大活躍の脳科学者・茂木健一郎氏。(^u^)このブログでも何度も紹介したので、もうおなじみだよね。


BOOK〜偶然の幸運に出会う方法!…『セレンディピティの時代』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100912


一方、我々の世代は、ラビット関根というほうが馴染みがある関根勤氏との対談集。テーマは「妄想力」。ウチ(SA)では「想像力」を扱っているけど同じだよね。さあ、妄想力がなぜ大事なのか?そのエッセンスを紹介しよう。



・茂木 〜 最近の若い芸人さんには瞬発力がある人が多い。「点」でしかない。一方、関根さんの場合、点じゃなくて「面」になっている。だから関根さんのパフォーマンスを観ていて、いつも「構想力のある人だなあ」って関心していたんです。この構想力って今回のテーマである「妄想力」と近い能力だと思うんです。逆に言うと、多くの若い芸人さんって。ほとんど構想力というか、妄想力がないんじゃないかって。だって妄想をするためには、ストーリーを作らないといけない。これは脳の働きとしては、かなり高度ですからね。


・関根 〜 僕にとっての妄想は、自分の中では「ないものねだり」をいかに消化するか、という作業をやっているだけなんです。「アクション映画のスターのようになりたい」とかね。でも現実にはなれない。だから映画のストーリーを脳の中でやってしまおうと。それが妄想の原点なんです。
例えば、優香ちゃんと遊園地に行くとしますよね。ジェットコースターや観覧車などで一時間ぐらい楽しむと、彼女がソフトクリームを食べたいと思ったところで僕が買ってきてすっと手渡すわけですよ。すると優香ちゃんは。「なんてタイミングがいい人ななんだろう」って思ってくれるんです。ソフトクリームの味選びも大切です。バニラ、チョコ、ストロベリー、ミックスなどいろいろあるんですが。僕はバニラを買って「やっぱりソフトクリームはバニラだよね」って言い合うんです。バニラこそ基本なんだと。優香ちゃんに「この人は基本がわかる人なんだ」って思ってもらいたいんです。


・茂木 〜 その妄想力って、もう作家クラスだけですよね。作家って、一流の妄想家なんですよ。現実には起こり得ないストーリーを、妄想で作り上げていくわけでしょう。作家は小説という舞台で妄想をしているんです。だから、関根さんの妄想を聞いていると、この人はつくづく作家だなって思いますよ。


・関根 〜 例えば、授業がつまらないと思ったとするでしょう。そんな時は「これは忍耐力を鍛えているんだ」って思えれば、授業の意味も違ってくるわけですね。つまらない授業でも頑張り続けるという忍耐力は、勉強以外のさまざまな場面で活用できるはずなんだと。


・茂木 〜 本来、人間って楽観的な生き物なんですよ。脳の前頭葉には、「楽観回路」があって、人間は楽観的に考えるようになっているんです。「あなたは何歳まで生きられると思いますか?」って聞くと、ほとんどが平均寿命よりも長く言うと報告されています。宝くじが売れるのも、現実の当選する確率を無視して「当たるはずだ」って思っているからなんですけれど、これも楽観回路が働いているから。


・関根 〜 仮面ライダーは、石ノ森章太郎さんが、「バッタがオートバイに乗っていたらどうなんだろう」って考えたところから始まったんですからね。今となっては「ライダーもの」は当たり前になっているから。先行作品が何もない、まったく新しいものを生み出すのは並大抵の妄想力ではできない


・茂木 〜 現在、人類が作り出したもの、すべて妄想の結果なんです。妄想する能力って誰にでもあるんです。だけど、妄想なんてしてはいけないって抑制しているんだ。だから、その抑制を外す。脳科学の用語でいえば、「脱抑制」って呼ぶんですが、この抑制を外すことができれば、後は自由に妄想できるようになる。


・関根 〜 今は世界的な不景気で、日本経済の元気がなくなっているじゃないですか。首相がころころ変わって。まともに日本を導いてもくれなくなっている。だったら。僕が妄想のリーダーになって。楽しい妄想をしようよ。元気な妄想をしようよってみんなを導きたいですよね。「日本妄想党宣言」です!妄想は人生を豊かにしてくれる。みんな妄想をしよう。妄想で明るい未来を思い描けば、不景気な世の中でも頑張れるはず。妄想力で。悪い妄想からみんなを解放しないといけないんですよ。


・茂木 〜 「後悔」って脳科学の世界では重要なトピックになっていて、起こったこと、起こっていないことを比べるわけでしょう。その後悔を最も高度に行っているのが、将棋の棋士なんです。対局が終わった後、棋士たちは、感想戦というかたちで対局を振り返って「ここはこう指した方が良かったのになあ」って話し合っています。プロの棋士の登竜門である奨励会では、対局そのものよりも、対局後の感想戦のほうが熱心だと言ってもいいほどですよ。


妄想力なら得意だよ〜!あの娘と○○して、○○に行って〜…あっ、関根さんと同じか!(^<^)