「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『裏切りの流儀』(高田純次・茂木健一郎)

裏切りの流儀ーあらゆることはバランスで成り立っている

裏切りの流儀ーあらゆることはバランスで成り立っている

さあ、また面白い本に出会いました。(^u^) 平成のテキトー男の高田純次脳科学者の茂木健一郎氏との対談集なのだ。二人の本は何度も紹介したよね。


BOOK〜テキトー男の日常とは?…『適当日記』(高田純次
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100829

BOOK〜偶然の幸運に出会う方法!…『セレンディピティの時代』(茂木健一郎
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100912



現代の日本でなぜ高田純次さんは元気なのか?高田さんの脳の秘密を解き明かそうと、対談の席に向かった。
そこで見出した真実に、私は深く感動した。華やかでやわらかな印象の向こうにあるかっちりとした「芯」、高田純次さんは凄い人である。時代がどんなに悪くても、元気さを貫けるのは当然のことだ。何だか元気のないニッポン。この対談が。日々の生活と対峙するあなたにとって、これまでひと味違った生き方の「流儀」を得るヒントになることを願う。そして少しでも多くの人が「一人高度成長期」のような高田純次さんの秘密に触れて、エネルギーを得てほしいと思う。そのエッセンスを紹介しよう。


・茂木 〜 生きていれば、毎日が遭遇する状況の連続ですよ脳科学の分野では、これを「一回性」と言うんです。一回しか起こらないシチュエーションのことです。人生はまさに一回性の世界ですから、そこではノウハウもヘッタクレもほとんど役に立たない。それこそ即興でやるしかないんです。こういうときに。どれだけ適当にパッパと対処するかというのが、脳の本質だし、命の本質なんです。


・高田 〜 僕はバランスということをよく考えるんです。金持ちになったころには身体が言うことを聞かないし、ちっともモテないときに限ってアレは元気じゃないですか。だから。美しい女性とヤッたら、病気もらっちゃうはず(笑)。タイガー・ウッズのようなすごい選手だって。最近は18Hまわっちゃって。たいへんそうですよね(笑)。


・高田:僕、ちょっと前までは女性のおっぱい揉んでるだけで楽しかったんですけど、今はときどき「なんで揉んでるんだろう」って思っちゃいますもん。
茂木:ええ?(笑)
高田:あんまり簡単に揉めちゃうと、どうして揉んでるのか分かんなくなっちゃうの。
茂木:なるほど!そうなんですよ。簡単に揉んじゃいけないんです!
高田:おっぽいは簡単に揉んじゃいけない!(笑)
茂木:そう!
高田:手順を踏んで、しかも秘め事にしなくちゃ楽しくない。
茂木:厳しい修行のあとで揉んだらきっとすごいですよ。
高田:それはいいなあ(笑)。


・高田 〜 僕もずいぶん密かに寄付してますよ。中央競馬会にね、名前出さないでけっこうな金額寄付してます(笑)。


・高田 〜 結果はどうであっても、とりあえず頂点に向かっていかないとだめだとは思っていたんですよ。事業仕分けの連舫さんが、「スーパーコンピュータはどうして世界一位じゃなくちゃいけないんですか」と質問していましたよね。あれ、僕は答えられますよ。「一位を目指さないと二位にはなれないからだよ」って。競馬でも、最初からG2でいいやなんて思っていたら絶対にG1馬にはなれません。だから自由劇場にいったときも、東京乾電池にいたときも、「自分たちが一番おもしろいんだ!」と思ってました。もちろん第三者的にどう評価されているかなんて分かんない。でも、そういう自負心がなきゃやっていけないでしょう。もちろん全員が一位になれるわけじゃないんだけど、そっちを目指して行かなきゃ二番にも三番にもなれないもの。
例えば、吉本興業には年間3000人から4000人が研修生として入ってくる。そのうち出てくるのは毎年一人か二人なんだけど、そこでもある程度は頂点目指していかないとだめですよ。そいうでないと新しいものなんてつくれないし、おもしろくない。


オモシロイ内容とまじめなことが混在している本。それが「裏切り」なのかもね。おススメです。(^v^)