- 作者: 手束仁
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、野球というゲームの「流れに乗る」とは、どういうことなのか?3000を超える試合のスコアブックをつけてきた気鋭のスポーツジャーナリストが解き明かした、「流れ」の正体とその活用法について書かれた本。
よく「流れに乗る」とか「流れが悪い」などといいけど、この「流れ」とはいったい何なのか?2007年夏の甲子園で優勝した無名のの公立校・佐賀北高校の事例を出している。強いとか弱いとかスーパースターやすごい選手がいるいないに関わらず確かに「流れ」とか「波」、「運」ってあるよね。詳細は読んでいただくとして、巻末の高校野球の名監督の名言集を紹介しよう。これまた深いのよ!(・。・)
・「手取り足取り教えるんじゃなくて、いかに選手をその気にさせるのかが大事」(常総学院・木内幸男)
・「作っていてもいいから、自分のスタイルを貫けるかどうか、これが大切」(帝京・前田三夫)
・「スクイズは勇気がいるんじゃ、ワシは勇気がないけん選手に打たっしょるんじゃ」(元池田・蔦文也)
・「登った山は必ず下りてこなければならない。そして、また新しい山に登り始める」(横浜・渡辺元智)
・「バットを100回振るっていうことは。1回振ることを100回繰り返すことなんだ」(前・城東、現・総合工科・有馬信夫)
・「報われない努力になるかもしれない。だけど、甲子園という目標に向かって努力していくことが、今、一番大事なのだ」(春日部東・中野春樹)
・「今の高校野球は5回でいったん流れが切れる。だから、6回の攻防が大事なんだ」(千葉経済大附・松本吉啓)
・「凡人は週刊で一日を送る。天才はその一日が生涯である。毎日が本番。大会前だけ盛り上がって全国制覇ができるか」(慶応義塾・上田誠)
・「バットの通過点のポイントは、高校生も一流のプロ野球選手でも一緒。ただ、そのための筋力やスピードが違うから、ただ真似しただけではダメなのだ」(川崎北・佐相眞澄)
・「指導者は、同じことを、相手を見て、三種類の言葉で伝えられるくらいでないといけない」(遊学館・山本雅弘)
・「この選手が守って、それでもし、そのエラーで負けたとしても、後悔しないでいられるような選手が何人もいるときはやはりチームは強くなります」(鵡川・佐藤茂富)
・「チームの力とは、技術に練習量をミックスさせて、さらにそれに選手個々の思いや考え方を掛け合わせたもの。それが、チームの総合力になる」(中京大中京・大藤敏行)
・「名門だから継承せないかんことがあるんです。私は平安が好きです。一番の平安ファンでもあるんです」(平安・原田英彦)
どう?まさに現場学!いいなあ!野球って。今度生まれ変わったら甲子園目指したいな!オススメ!(^_-)-☆