のはなし にぶんのいち~イヌの巻~ (宝島社文庫 C い 6-1)
- 作者: 伊集院光
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/04/06
- メディア: 文庫
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BOOK〜続・抱腹絶倒エッセイ!…『のはなし に』(伊集院光)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100523
BOOK〜抱腹絶倒エッセイ!…『のはなし』(伊集院光)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100522
爆笑問題の太田光が、「遠藤周作や向田邦子を彷彿とさせる、エッセーの達人のような文章だ」と絶賛した本の待望の文庫化。その一部を紹介しよう。
・【勘違いの話】
〜タクシーの運転手さんが「いつも見てますよ!やっぱり実物は大きいねえ!降りるときサインもらえないかな、私も家内も石塚さんが大好きだから」「…」よくあることだ。自分以外のデブタレントと間違えられることはよくあることだから。運転手さんの中で僕はこの45分間石塚さんさったわけで、ここで僕の都合でいきなり伊集院に戻っていいものなのか?僕は、差し出された紙に「石」と書いた。そしてなんと「石」と書いたところで、運転手さんが「あれ!?」といったのだ。(〜略〜)
・【結婚式の話】
〜結婚式の司会で特に重宝した定番の謎掛け。「『夫婦喧嘩』と掛けて、『おっぱい』と解く。その心は『吸った揉んだで(スッタモンダ)で大きくなる』」というもの(かなり昔からあるらしい。実にうまい)と、もう一つは「『○○家××ご両家』と掛けまして。『松井の二打席連続満塁ホームラン』と解く」、その心は、『8点間違いないでしょう(発展間違いないでしょう)』これまたかなり前からあるらしい。
・【ゴキブリの話】
〜僕はゴキブリが大の苦手だ。ぶっちゃけゴキブリが怖い。物凄く怖い。何かで読んだが、あいつは我々人類がこの地球に現われるずっとずっと前から存在するのだという。もう何億年前からいるとか。向こうからいわせれば僕を始め人類に対して「後から来たくせにその態度は何だ!?」ということだろうが。こっちもいわせてもらう。「あんた、何億年もの間何をしてきたんだい?」と。色をカラフルにするとか、奇麗な声で鳴くとか、動きをコミカルにするとか、光るとか、喋るとか、何か一つくらい進化しても良さそうなのものだろうに。そうすればここまで嫌われることもなかっただろうに。
・【駄菓子屋の話】
〜「駄菓子」の「駄」という響きが良い。駄犬、駄作、駄場、無駄、駄目など、その一文字が入るだけで「クオリティーが著しく低い」ものになる『駄』の字を面と向かって付ける、その「一流を名乗る気は毛頭ございません」感がいい。自ら「高級洋菓子」なんて名乗るエリート気取りよりもずっと付き合いやすい。
撮りおろしの「謎の写真コレクション」新たに収録。↓ 亀田兄弟の写真集
電車で読まないでね。めちゃおススメ!(^u^)