「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜幸せになるようにできていた!?…『脳はなにかと言い訳する』

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)

最近、暑かったり、寒かったりでで天候不順だね。(゜o゜) みんな大丈夫?体調に気を付けてね。(^u^)
さて、ここでも紹介した薬学博士の池谷裕二氏の脳の本。面白かったね。(^J^)


BOOK〜脳の不思議!…『海馬 脳は疲れない』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090824


この本は、またまた面白かったよ〜!私たちの脳は、こんなにもロマンと謎と驚きに満ちていた! 脳をめぐるミステリーと潜在的な底力を解き明かす。実は、脳は私たちの人生を幸せなものにするようにできているんだってさ!!!
恋愛、ダイエット、占い、ダジャレといった日常的な話題から、脳の未来像、哲学、生命の進化など知的な話題まで。そのエッセンスを紹介しよう。


・本書は「脳の本」です。脳にまつわる知識や考え方を述べた本です。脳の活動はほとんどが無意識ですから、無意識の「意外さ」を知ることで、みなさんの意識が刺激されます。意識が刺激されれば、それは脳の成長のチャンス。脳の柔軟剤―そんな本になれば嬉しいと考えました。


・私たちはよく、「今日はストレスがいっぱいだ」などと言います。しかし、それは正確には、ストレスではなく「ストレッサー」です。ストレス=主観的な負荷や重圧のこと、ストレッサーはその個人に掛かる環境的な刺激などを指します。ですから、「受験はストレスだよね」という言い方は、科学的には間違いで、正しくは「受験はストレッサーだね」になります。

ストレスは克服できます。その典型が、「場馴れ」です。「馴れ=記憶」なのです。馴れというのは、ストレッサーを感知しなくなるということ。つまり、感受性を修復しそれを記憶することが、いわゆるストレス克服ということになります。


ストレスを減らす二つのポイントは、「予測」と「回避」です。生じる可能性があることと「あらかじめ知っていること」、そして、耐えられなくなったらいつでも回避できることを「知っていること」です。この二つだけで、いわゆる通常の環境因子によるストレスだけでなく薬物で体に直接与えられたような強制ストレスさえも克服できます。これはすぐにでも日常に応用できます。逆をいえば、逃げ道がない状況というのは、本当に怖いストレスです。
つまり、重要なことは、「ストレスを解消するかどうかではなく、解消する方法を持っていると思っているかどうか」です。音楽を聴く、ドライブ、呑む、買い物、散歩、ヨガ、ゴルフ…など逃げ道を持っているだけで効果があります

そしてそれ以上に重要なことは、「別にストレスを感じていてもいいんだ」と考えることだと思います。「ストレスはどうせ避けられないものであって、ストレスを受けても、私はいつでも解消できるのだ」と信じていることが肝心なのです。


「七色の虹」といいい方をしますが、イギリスやアメリカでは虹は六色、フランスや中国では五色、琉球(沖縄)にいたっては二色とかなり少ない。日本でも七色の虹になったのは江戸末期です。つまり同じ虹を見ても、文化背景によって心に浮かぶ色数は異なります。脳は目の前にある事実ではなく、「思い込み」という色眼鏡を通した虚構を眺めていることになります。


・脳は単体では存在し得ません。身体があって初めて脳が存在します。「手を動かす」から「手を動かすための脳部位」ができるのであって、手に指令を送る脳部位がまずあって、それで手が動くわけではありません。リハビリをすると、若い人と年配の方とでは、若い人のほうが早く回復して、早く退院します。それは若い人のほうが、身体がよく動くので、体から脳にバシバシと情報が送られます。「体に引っ張られる形で脳も活性化してくる」のです。


・どうやってモチベーションを維持するか。ひとつは「外発的動機付け」という、ご褒美がもらえるということでモチベーションを高める方法があります。もっとも原始的で安上がりな方法は、「褒めること」です。褒められたら、どういうわけかわかりませんが、人間は嬉しくなります。不思議な生き物です。もう一つは、何かを達成した時の「嬉しさ」
もう一つは、身体を実際に動かしてみることです。やる気がなくてもまず始めてみる。そうすることで、脳がしだいに活性化し、やる気が出て、のめり込んでいく、ということがあります。これを作業興奮といいます。興奮とは「脳の神経細胞が活性化する」という意味です。


・脳には不思議なことがたくさんあります。ただ、はっきりしていることは、「意識できること」よりも「無意識のまま脳が実行していること」のほうがはるかに多いということです。意識で感知しえたことのみが、あたかも「自分のすべて」であると勘違いしがちです。でも本当は、無意識の大海原にこそ、脳の真の活動が潜んでいます


・意識を一種の「警告システム」であると考える学者がいます。つまり想定外の事件が生じたときに、意識が生まれ、私達に知らせるという考え方です。たとえば、服のボタンを掛けるときは今は無意識にこなしていますが、幼い頃はひどく苦労しました。でも、もし、ボタンが一つとれていたら?「あれ、ボタンがない」といつもと違うことが起こると意識が生まれるわけです。


・子どもは、一見、記憶力が優れいてるかのように見えます確かに特定の記憶力については優れているという面はありますが、それよりも、好奇心が大人よりも強いという点が重要でしょう。見るもの、聞くもの、触るものすべてが子どもにとっては新鮮です。生きることに慣れてしまった大人と、まったく違います。


寿命を延ばす最良の方法は、食を抑えることだと言われています、たとえば、食事量を30%減らすだけでも、平均寿命はかなり伸びます、これはヒトだけでなく生物全般に言えることのようです。ただ、試してみるとわかりますが、実際に30%も食事量を減らすのは、かなりつらい修行です。


何かを学ぶときにはフィードバックがあることがポイントです。「自分は怒りっぽい性格だから気をつけよう」とか、「寝坊だから早く起きよう」とか、そういう問題意識を持ってフィードバックすることによって、自己修正ができるのです。ところが、血圧はフィードバック機構がありません。ではどうすればいいか。答えは簡単。フィードバック装置を取り付ければよいのです。


その他、「赤ちゃんはなぜ笑うのか」、「赤ちゃんはなぜ左利きか?」、「ピアノの鍵盤が右にいくほど高音になる理由」、「200 回繰り返すと記憶するウサギ」、など。ぜひ読んでね。「ノー!(脳)」なんて言わないでね!(^u^)