「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『「五感力」を育てる』(齋藤孝+山下柚実)

「五感力」を育てる (中公新書ラクレ)

「五感力」を育てる (中公新書ラクレ)

ウチ(SA)のセミナーやトレーニングは、ひとことでいうと「感」を磨くことなのだ。(^J^)
理解や説明では人は動かない。「理動」という言葉はないもんね。「感」するから「感動」があるのだ!


さて、かつて、人々が豊かに持っていた「五感力」。それが急速に失われつつあるそうだ。それが現代のコミュニケーション環境の悪化の原因だった!?どこが問題なのか?ではどうすればいいのか?そのエッセンスを紹介しよう。


・五感力は、かつては誰もが持っていたもの、職人さん、漁師さん、農家の人など、どの仕事も五感を必要とし、加えて足腰の強さなど、五感を身体の動きに結びつける力なしは仕事はできませんでした。子供も、木に登ったり、川で泳いだりといった遊び、あるいはきょうだいや近所の仲間たちとの日々の接触の中で、五感力は自然と身についていました。ところが、今の私たちの生活は、たとえばテレビ、インターネットなど、画面を通しての映像やシミュレーションなどの情報が中心です。さまざまな場面で、五感的な体験は非常に少なくなり、五感力は確実に衰えています


・五感力の中でも、あらゆる感覚の中で触覚が基盤になっていますが、今の子供たちは生れて以降、その成長の過程においても、スキンシップの量が少ない、遊びの中での出会いが少ないなどの弱点を持っています。なおかつ今、子育てをしている親自身、あまり触覚的に豊富な経験を経ないで育った世代が増えてきています。その上でいま何ができるか?です。


子供をうまく抱けない親、抱かれたがらない子供が多くなっています。おんぶも同様。そもそも自分がおんぶされた経験があまりない人が、子育てする時代にもう入っているわけです。おんぶにしろ抱っこにしろ、はるか昔から伝統としてずっと続いてきた身体文化です。それが失われつつあることは、相当深刻な事態です。またおんぶも抱っこも一人でやるものじゃない。相手がいてできるものですよね。となると他者との関係性においても大きな問題をはらむのではないかと思うのです。いま、子どもたちの身体に現われている異変は、大人の都合だけを優先させて進んできた社会の歪みに対する警鐘ではないでしょうか


五感を使って生きることは、自分を外の世界へ解き放っていくこと。つまり、自分の中に閉じこもり、外との通路を閉ざすのではなく、外界や他者と「私」の五感や身体とを、感応させて生きることだと思っています。


・コミュニケーションに障害を持つ子供の中には、「触覚」の使い方が自分でもよくわからず混乱しているケースが多い。触られることをいやがる反応が、他人への乱暴な行動へつながったり、近づいてくる子をたたくことになったりする。そいうした子たちは日常生活の中でも爪切り、散髪、耳あか取り、歯磨きなどをいやがる傾向が顕著に出てくる。親も、抱きしめられることすらいやがるわが子。自分の産んだ子ならかわいいはずなのに、どう対処したらよいのか、手がつけられない。だから考え込み、悩む。


・昭和30年代くらいまで、コマ回し、羽子板、めんこなど昔の遊びが持続していた。馬乗り、縄跳び、だるまさんころんだ、なんかの遊びを、毎日、熱中してどろんこになるまで繰り返しやっていました。テレビによって生活全部が埋め尽くされるという感覚はなかった。子供も数が多かったこともあるけれど、大勢で集まれば集まるほど遊びは楽しかったし、身体を使う遊びが面白いという感覚は全員が共有していました。鬼ごっこなんか何十人という人数でやって、身体をくっつけ合って…馬乗りも男の子も女の子が混ざってやっていた。今の子供たちは男の子と女の子、けっこう分かれています。


【提言 「五感力」を育てる十のメソッド】

1 足裏マッサージ
2 おんぶタクシー
3 添い寝しながら本を読み聞かせる
4 お風呂で身体に触れる
5 子供の呼吸の深さを見る
6 触覚に訴える遊びをする(相撲、プロレス、キャッチボール)
7 散歩をする
8 あなたの五感体験を履歴書にまとめよう
9 日常生活の中で五感をチェックしてみよう
10 「五感地図」を描きに出かけよう


ん〜、考えさせられるなあ!キャッチボールしたいなあ。詳しくは紹介できなかったけど、「五感履歴書」「五感地図」は作ってみよう!おススメです!(^O^)/