「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「まっくらな中での対話」(茂木健一郎&ダイアログ・イン・ザ・

私が49年間生きてきて、間違いなくトップ10に入るだろうという体験が、ドイツ生まれのソーシャル・エンターテインメントダイアログ・イン・ザ・ダークだ。

本当に、これはすべての人に体験してもらいたい!!!


人工的に作られたまっくらな空間に1チーム8人で中に入る。「アテンド」と呼ばれる中を案内するスタッフは、暗闇の中のプロ、視覚障害者の方たち。その中で行われる様々なイベント、アトラクション!視覚を使わないので、嗅覚、聴覚、触覚が研ぎ覚まされるのだ!

この本は脳科学者の茂木健一郎氏とDIDの設立メンバーであり理事の志村季世恵さん、そしてアテンドの松村道生さん、川端みきさん、檜山晃さんの対談集。そのエッセンスを紹介しよう。


ダイアログ・イン・ザ・ダークの中に用意された、特別な遊びの空間。そこで僕たちは童心に戻って無邪気に遊びまわることができます。その場で初めて出会った者同士が、声を掛け合い、助け合い、はしゃぎまわって、あっという間に時が過ぎていく。


草木の匂いってこういう香りがしたんだ。
地面って触るとこういう感触だったっけ。
人の声ってこういうふうに響いてくるんだ。


あらゆることにいちいち感動しながら、どこか懐かしさも感じる。なぜなら、そのような世界は子供時代には誰もが持っていたものだだからです。そんな昔を思い出すと同時に、僕たちは目が見えない人たちの世界を追体験していきます。


・僕たちは誰しも母親の胎内で数ヶ月間を過ごしてこの世に生まれ出てくるわけですが、そんな僕らにとって本当の「マザー」というのは、母親というより、母親の胎内のことを意味しているんです。


・アテンドスタッフたちは、プロ野球「どことどこが試合しているね」というのがわかるんですよ。「なんでわかるの?」と驚くと、逆に「えっ、なんでわからないの?」と聞かれるんですけど、なんでも彼らによると、歓声の種類が球団によって違うんですって。応援の声とか、どよめきの仕方とか、ホームラン打ったときの反応とか、それぞれ違うらしく、音を聞いていればすぐにわかるんですって。


阪神ファンのアテンドスタッフは、阪神が勝つと必ず出かけて行って売店で新聞を買ってくるんです。私は「新聞を買ってどうするのかなぁ」と思っちゃったんですよ。だから率直に聞いたんです。「新聞を買うのはどうして?」って。そうしたら、「季世恵さん、新聞にはね、買いに行くという楽しみ方もあるでしょう」って。通常、我々は、新聞は買った後の「読む」行為が目的であって、その過程なんてろくに考えていないじゃない。だけどたしかに、阪神ファンだったら、阪神が勝ったその結果が載っている新聞をわざわざ買いに行って、それを手でクシャッて受け取るところまでの体験が、かなりの部分で重要なのかもしれない。


生活している上で危険なのは「置いてある自転車」です。壁とか電柱とか看板というのは、その場所を何回も通っていれば大体の位置関係がわかるようになります。一番気づかなくて危険なのは、不定形、不定期なものですよね。それ以外のものは、確かに一度ぶつかればわかるからね。いや、本当にわざとぶつかりに行くんですよ。たとえば「あそこに柱があったよなー」とか言いながら、わざと確認しにぶつかりに行くようなことがあるんです。それを見ている人当は「あ、危ない、危ない」って思うようですね。これはやっぱり「見る文化」と「触る文化」の違いかなぁと感じます。ぶつかること自体は実は「危ない」ことではなくて「痛い」ことであって…それはぶつかればいいんです。


・異性だけでなく同性でも「かっこいいな」と思うのは、僕は足音ですね。「この足音、できる男っぽいな」とか(笑)。履いている靴のタイプや、歩くときの体重のかけ方、姿勢などによって、足音って変わってくるんですよ。


確かに、暗闇の中で、五感は回復し、脳は癒される感じがするんだよねえ。また行きたくなりました。本を読んでから体験するか、体験してから本を読むか。あなたはどっち!?オススメです。(・∀・)


ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://www.dialoginthedark.com/



私の体験レポートはこれ。こっちも読んでね。(・∀・)


EVENT〜衝撃!感動の真っ暗闇!…『ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20081009

EVENT〜あの衝撃!再び!…『ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20091118