「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『47都道府県 これマジ?条例集』(長嶺超輝)

私は生れて45年間タバコを吸ったことがない。いたずらでもないし、興味本位でもない。(^<^)
それは小さい頃父が夕食の度に吸うタバコがいやでいやでたまらなかったからだ。幼心に「大きくなっても絶対にタバコは吸わない」と決めたのだ。高校の時に先輩や同級生が吸い始めても、勧められても、仲間には入れず、入らず、逆に仲間外れになった。今では、東京でも神奈川県でも、公共的施設における受動喫煙防止条例ができてホントよかった〜!(^O^)/


さて、全国47都道府県にはオドロキの条例=ローカル・ルールが存在するのだ。それを紹介したのがこの本。条例ってなんか人間臭いんだね。その一部を紹介しよう。



りんごを食べる日を定める条例(青森県弘前市
青森一、すなわち日本一。リンゴ県の中にも、最もリンゴ生産量が多い弘前市は、リンゴに対する愛着と誇りを醸成し、弘前産リンゴの地元消費拡大を図るため、毎月5日を「りんごを食べる日」と定めます。ちなみに、青森県の定める「」いいりんごの日は、毎年11月5日。ならば、弘前市民はその12倍の頻度でリンゴを祝い、食べることになりますか。


非核・平和都市宣言(秋田県大館市

(抜粋)この明るい空を この生まれた わが街のみどりと大地を 唯一の惑星 地球の青い空を 決して破壊してはならない 
戦争はいやだ!!くり返してはならない。若者たちは夢見る 生まれたばかりの幼い子供たちは夢見る 未来の夢を築き 私たちのくらしを守り 自由と平和を守り 地球の恒久の平和をねがう。核を捨てよ 兵器を捨てよ!!


水木しげる基金条例(鳥取県境港市

市が産み育てた妖怪漫画家、水木しげる氏の作品世界を尊重しつつ、『ゲゲゲの鬼太郎』の登場キャラクターたちをかたどったブロンズ像100体以上を設置した「水木しげるロード」が人気を博す境港市。寄付金を募って、「水木しげる基金」を積み立て、手堅く運用しています。


おっぱい都市宣言山口県光市)

(抜粋)「おっぱい」何と温かく、やさしい言葉でしょう。「おっぱい」をとおした母と子の穏やかなふれあいは、真に生きる力を持つ、心豊かでたくましい若者を育ててくれるでしょう。そして、この若者たちが“母と子と父そして人にやさしいまち光”で子育てを楽しみながら、このまちに住み、まちとともに輝くことを夢見て、ここ光市を「おっぱい都市」とすることを宣言いたします。

おっぱい都市宣言 光市
http://www.city.hikari.lg.jp/kenkou/opp_01.html


川上哲治記念球場ホームラン賞に関する規定(熊本県人吉市

「ボールが止まって見える!」などの名言で知られる打撃の神様、人吉出身の川上哲治さんを記念する球場では、公式の野球大会でホームランを打った打者を、楯を贈って讃えるとのことで、その手続を定めた規定。ただし、ランニングホームランじゃダメみたいです。


家族読書条例(宮崎県高千穂町

第5条(家庭の協力)
各家庭は、学校と連携しながら学校が策定した家庭読書計画に積極的に参加し、協力するものとする。
第6条(モデル校の指定)
教育委員会は、家族読書の調査研究を行うため、必要に応じてモデル校を指定することができる。


・ブラジル・サンパウロ州バリチバミリン市の市長が、「死なないような良好な健康を維持しなければならない」と定めた、市民が守るような不可能な条例集を2005年、議会に提出した。墓地の不足が深刻な問題となっているため。



著者は、裁判や法律関係のライターである長嶺超輝氏。この本もよかったよね。おススメです。(^'^)


BOOK〜思わずウルウル!…『裁判官の人情お言葉集』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090202