二十歳ぐらいの頃、衝撃的なマンガに出会った。それが泉昌之の『かっこいいスキヤキ』!今でも大切に持っているが、その発想、切り口、シリアスな絵とギャップのあるナンセンス!どれも今までとは違う笑いであった。その一人の久住昌之さん。いいよねえ、大好きだなあ!(・∀・)
「『孤独のグルメ』『食の軍師』などの原作者としてカルト的な人気を集める著者。彼の食べ歩きは、星もガイドブックも頼らぬ直観勝負の「ジャケ買い」、いや「ジャケ食い」だった! 全国の「いい面構えの店」を求め、今夜もがらりと扉を開ける」そのエッセンスを紹介しよう。
・見たことない、でも気になるレコードは、ジャケットの裏表を、穴の開くように見て、「勘」に頼って買うしかない。失敗は痛い。真剣勝負や。これを「ジャケ買い」と言っていた。真剣勝負を続けていると、不思議とジャケ買い勘は鋭くなった。そして今、グルメブームの情報過多の中、なにも調べず、己の勘だけを頼りに店に入って食べることを、懐かしいレコードジャケットへの愛を込めて、ボクは「面(ジャケ)食い」と名づけた。
・飲食店なら、やっぱり長く続いている店が好きだ。時代の流行や変化、街の再開発にも耐え、だんだんと味や風格の出てきた店には、年月にしか作れない魅力がある。それは味だったり、人だったり、店の作りだったりする。匂いだったり、色だったり、あたたかさだったり、落ち着きだったりする。そういうよさは、数値では測れない。でも、ボクは飲食店評論家ではない。「ボクにとって居心地よく、ボクにとっておいしいか」だけが問題だ。他人がどう感じようがどうでもいい。
「静岡県・富士市「すましがすまし汁ではなかった店」=「ろばた幸兵衛」」
「山口県・宇部新川「月曜定休の街で開いてた新しい店」=文蔵」
「大阪府・宗右衛門町「桶の上下音で会話が中断の店」=「ひょうろく」
「三重県・四日市市「カウンター鼻笛試奏地獄の店」」=「田舎料理 まっさん」
「青森県・弘前市「ままごとジョッキで乾杯!の店」」=「けん太」
「熊本県・熊本市「失敗が小さく小さく逆転していく店」」=「ぼて」
「島根県・松江市「出会い頭に普通すぎる店」」=「上田そば店」
「東京都・武蔵関「廃業銭湯向かいの泣ける店」」=「大衆酒造お食事処丸忠」
「神奈川県・川崎市「開けた引き戸が閉まらない店」」=「とりかご」
「神奈川県・厚木市「走るタクシーから一瞬見えた店」」=「中華 太陽」
「東京都・花小金井「店主の鼻血が少し心配な店」」=「唐陶園」
「40年に渡るジャケ食いの原点」=闇太郎(吉祥寺)
「北海道・羅臼町「足が入らないカウンター座敷の店」」=「みち子」
「大阪府・岬町「氷イチゴに男三人が声をあげた店」」=「たにの食堂」
「群馬県・大間々「前は来たけど最近はキない店」」=「星野売店」
「東京都・市ヶ谷「遠目に普通の民家すぎる店」」=「鳩ポッポ」
「神奈川県・小網代「バスをすぐさま途中下車した店」」=「山崎屋食堂」
「長野県・松本市「ひとり焼肉の後にラーメンOKの店」」=「小波」
いいねえ、町歩きしたいねえ。「食レポ」したいねえ。オススメです!(・∀・)