- 作者: 飯田絵美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
王、長嶋のどっち派だったか?と言われたら私は王さん派だ。なぜなら当時の子ども達だけでなく、国民みなが、王さんのホームランに魅せられたからだ。国民栄誉賞第一号は当然のことだったよね。ということで王さんの本は何度か取り上げてきたよね。(^。^)
BOOK〜世界の王さんの素顔…『人間・王貞治−89野球魂−』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090714
解説にはこうある。『王貞治は挫折の人である。挫折から多くを学んだからこそ「王」への道は開けた−。人の心をつかみ、人を動かす王の秘密を読み解き、その知恵を示すとともに、「日本人の父性力」の体現者である王の個性を明らかにする』 この本で改めて王さんのすごさが伝わった!その一部を紹介しよう。
・「王貞治をやるのも、けっこう、大変なんだよ」王はそう漏らした。王本人、そして彼をよく知る人たちへの10年の取材を通してわかったことがある。王は「王貞治」とう役割を一つひとつ、一生懸命にやってきたのだと。そしてその「一つひとつ」の中には多くの人が学べることが多いのだということだ。選手としての偉大さはもちろんある。しかしそれ以上に、王は「人を変える」。万年Bクラスのホークスを優勝させるほどに。王は「人を動かす」。イチローを叫ばせ、選手に「胴上げしたい」と切望させるほどに。それは王の「一つひとつ」の行動、言葉に秘密がある。
・『王貞治』という存在を10年間、見続けて「天才と容易に言ってはいけない。彼は努力を継続できる天才なのだ」と思うようになった。
・「王さんはゼロからのスタート、マイナスからのスタートが好き。安定をいやがる」と担当記者が口をそろえる。「オレは逆境に強いんだ」と王も認めている。それほど平坦ではない道を歩んできた。
・「サインは5秒とかからない。それでこんなに喜んでくれるのなら、時間の許す限り、サイン会をやりたい」 ある年のホークスの春季キャンプで21日間の日程のうち19日間も、練習後の午後3時から30分はサイン会を行った。「オレがサインをした方が、選手に集中できるだろ」と言いながら計4000枚をこなした。グラウンドや宿舎への移動の際も通路に張られたロープまで行ってサインをする。こんな監督は他に見たことがない。
・「人間はみんな同じなんだ。一人の人を喜ばせることよりも、みんなを悲しませないようにしてあげるんだ」
・元巨人のエースであり、監督でもあった堀内恒夫が巨人監督の座を追われたとき、真っ先に電話を入れた。
「巨人の監督になったときも、辞めたときも、真っ先に電話をいただいたのは王さんだった。私にはとうていマネできない気遣いの人であり、人間的な懐の深さは、王さんの右に出る者はいないと思っている」
・元ホークス投手コーチ・尾花高夫はいう。「話を受け止めてくれる人、聞いてくれる人やね。その中で“そうか、やってみろ”と監督が判断する。まずは、どんなことでも受け入れて、話を聞いてくれる。レギュラー選手か、どうかなんて関係ない。誰に対しても公平に扱ってくれる。器がでかい。王さんに聞いてもらえるだけで、選手はハッピーになれるんだから」
・王は物欲、物への所有欲も薄い。王の自宅には、選手時代にもらった輝かしいトロフィーやメダル、賞状のたぐいは置かれていない。『王貞治展』を開催した2007年春、オープニングセレモニーに出席した王は、「自宅から運ばれたものなんて、ほとんどないよ。あんなにたくさんメダルやら写真やら飾ってあったけど、集めるのが大変だったろうなあ。何しろ僕は持っていないんだか。どこに保管されていたんだろう?懐かしいものを久しぶりに見たよ」
・「雲の上の人」というより「信頼できる父親」。王貞治は父性の人である。選手や取材する者、王にかかわるすべての人にとって、彼は「父」なのだ。温かい、深い、広い…「海」のような懐の深さで包んでくれる。そう、王は海である。長嶋が太陽なら、野村は月。そして王は、穏やかで広い海原のような深みを持つ。
いいなあ!王さんのようになりたい!永遠の憧れ!オススメです!(^^♪