私にとっての永遠のヒーロー、王さんと長嶋さん。いや私だけじゃないだろう。昭和のスーパースターだ。(・∀・)
その二人の徹底比較したのがこの本。そのエッセンスを紹介しよう。
・王貞治のルーキーイヤー、長嶋茂雄のプロ入り2年目の1959(昭和34)年6月25日の球界初の天覧試合で飛び出した、ONアベックホーマー第一号。あれから56年。長嶋さんが巨人軍終身名誉監督、王さんはソフトバンク球団会長として、昭和、平成の日本プロ野球界を支え続けている。
・振り返ってみると、素顔のONと初めて接してからちょうど40年。生身の人間的魅力にあふれる、グラウンド外の素顔を、長嶋さん、王さん単独でなく、六大学野球人気に負けていた日本プロ野球界を国民的スポーツに押し上げたONコンビとしてファンに伝えたい。二人を徹底比較することで、以外な共通点、世間一般のイメージと違った姿などがクローズアップできれば、と検証してみた。
・「食の哲学」庶民的な居酒屋派のOと高級料理店の個室派のN
王さんは食に関して貪欲で、自ら新しい店を開拓するのが大好きだ。口コミなど評判になっている店などに自ら足を運んで、新規開拓する。一方、長嶋さんは、一度、この店だと思い込んだら、そこへした通わない。浮気はせず、ひたすらその店に行き続ける。高級料理店に憧れているわけではない。「例のヤツ」というひと言で、相手がわかってくれる店のほうがリラックスできるのだ。
・「酒の哲学」酒豪のOと下戸だったN
・「亭主の哲学」同じ亭主関白でも正反対のON
・「結婚の哲学」交際6年6ヶ月のOと40日のN
・「子育ての哲学」厳格に接したOと放任主義のN
・「カネの哲学」ON共通の徹底したクリーンさ
入団から何事にも「身銭を切れ」をモットーにしてきた長嶋さんは、80年オフに巨人のユニフォームを脱いだあとの充電生活中、キューバ、中国、行く先々で手土産を持参することを忘れない。野球用具が不足しているだろうと、運動具メーカーに依頼し、大量のバット、ボール、グラブなどを寄贈する。中国の野球チームが来日すれば、私的に食事の招待もする。「自分の懐を痛めるから、相手にも誠意が伝わるんじゃないか。いくらでもおカネを持っている、なんて思っているらしいけど、長嶋家だって出費が大変なんだ」
チャリティ関係の仕事は当然のこと、少年野球教室でも長嶋さんはまったくギャラを受け取らない。「これまで野球界にお世話になってきた恩返しだから。おカネを出すんなら、初めからやりませんでしたよ。無料奉仕だから、引き受けたんです」というのだ。
実は、監督時代の長嶋さんも、球団からのカネを使わなかった。いつもニコニコ現金払い。自分の身銭を切ることで有名だった。
・「頑固の哲学」貫かれたOの一本足とNの肯定哲学
日本に帰化せず、台湾にこだわる王さんの真情「僕には台湾に恩義がある」「台湾では、王貞治は台湾の人だと考えている少年がたくさんいる。でもニュースで『王貞治、日本に帰化』と出たら台湾の少年の心が傷つく。私がちょっと不便をすればいいことなら、台湾のままでいます」
・「人脈の哲学」来るもの拒まないOと石橋を叩くN
・「おもてなしの哲学」“常に相手の立場”のOと“時間厳守”のN
・「組織の哲学」妥協を知らないOと義理に生きるN
・「師弟の哲学」OとイチローそしてNと松井
・「ファンの哲学」笑顔のOと感涙のN
・「背番号の哲学」貫き通したOと変遷したN
読み応えたっぷり。いつまでも元気でいて欲しいねえ。超オススメです。(・∀・)