もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
- 作者: 岩崎夏海
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/12/04
- メディア: 単行本
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公立高校野球部の新人マネージャーみなみは、本屋で、マネージャーとかマネジメントの本あります?といって勧められたのがあのドラッカーの経営書『マネジメント』!「あれっ?これ野球とは全然関係ないじゃん…!」ととまどうのだが。実は、野球部を強くするのにドラッカーが役立つことに気付く。そして、みなみには一つの信念が芽生えていた。「迷ったら、この本に帰る。答えは、必ずこの中にある!」
そして、みなみと親友の夕紀、そして野球部の仲間たちが、ドラッカーの教えをもとに力を合わせて甲子園を目指すのだが…。
なるほど!やっぱり一流のツボとコツというのは、あらゆる側面でも加工して応用できるんだね。経営も、家庭も、あらゆる組織にも使えるなあ!
・マネジャーの仕事は、体系的な分析の対象となる。マネジャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくても学ぶことができる。しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得できない資質、始めから身につけていなければならない資質が、ひとつだけある。才能ではない。真摯さである。
・「じゃあ、質問です―野球部とは、一体なんでしょう?野球部とは何か?野球部の事業とは何か?何であるべきなのか?マネジメントをするためには、まず初めに『組織の定義付けから始めなければならないんだって』
結論から言うと、みなみが部員を先生を学校全体を巻き込み、念願の甲子園初出場を決めるのだが、ラストシーンの言葉がまたまた興味深い!
「甲子園では、どんな野球をしたいですか?」インタビューはキャプテンの正義に聞いた。
「あなたは、どんな野球をしてもらいたいですか?僕たちは、それを聞きたいのです。ぼくたちは、それをマーケティングしたいのです。なぜなら、ぼくたちは、みんながしてもらいたいと思うような野球をしたいからです。僕たちは、顧客からスタートしたいのです。顧客が価値ありとし、必要とし、求めているものから、野球をスタートしたいのです」
おそらく今年のベスト3に入る名著!読むべし!(^−^)