「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「PL学園OBはなぜプロ野球で成功するのか?」(橋本清)

この本は野球ファン必読!!!高校球界にいまなお栄光の歴史を刻むPL学園野球部


ちょっと数えただけでも、加藤秀司、新井昌弘、金森栄治尾花高夫小早川毅彦入来祐作坪井智哉、サブロー、今岡誠松井稼頭央前田健太、そして桑田真澄清原和博KKコンビなど名選手がゾロリ!(・∀・)

絶対的上下関係に貫かれた寮生活と、休息を許さぬ過酷な練習漬けの日々を経て、全国から選ばれた精鋭たちは、伝統の重みと将来プロ選手として生き残る強さを受け継ぐ。名だたるOB選手が語る現役秘話から 独自の「球道即人道」の精神に迫る野球ファン必読のインタビュー集。著者は元巨人で、PL学園OBの橋本清氏。その中のエッセンスを紹介しよう。



「なぜPLの選手は、プロ野球選手になれるのですか」「どうして、PLの選手はプロ野球でもすごい成績を残せるのですか」、OBには共通する部分があるのです。僕がPLから巣立って20年以上経ちました。自分自身、野球の原点に立ち返るためにも、PLの伝統を築いた選手たちに話を聞くことにしました。「PL野球の強さの秘密」「PL野球の真髄」があるはずです。


桑田真澄】失敗はない。経験は必ず後から生きてくる


PLで野球をしている選手は目標が高いよねプロ野球でエースになるとか、四番を打つとか、レギュラーになるといった目標があるから、甲子園の優勝は通過点にすぎない。もちろん、甲子園の優勝も目標だけど、プロになることよりは高い山ではないから、意外と簡単にクリアできてしまったんだろ思う。それに、現状に満足していてはいけないという意識を、みんなが持っていたよね。


僕は甲子園では真っすぐとカーブしか投げなかったわけだし。『高校レベルでフォークボールうやスライダーを投げて勝っても何の意味があるんだ』と思っていたよ。高校生を真っすぐとカーブだけで抑えられえないようでは、プロ野球選手になれないと思っていたからね。だから、真っすぐとカーブだけで抑えるにはどうしたらいいのか、どういう練習が必要で、どういう配球が必要なのかを考えた。それが力になったんだよね


PL学園での3年間が、人生哲学、野球観の基礎になっているよね。もともとの僕自身の考え方が、PLの教えと似ていたから、違和感もなくスーッと入ってきた。PL出身の選手は感謝の気持ちを持ちながら、チームプレイをしている。野球は団体スポーツだから、『自分だけよければいい』という考えではダメだよね。その意識があるかないかの差が、野球の質に出るんだと思う。


PL学園では『気づく』ということの大事さを知るよね。気づくというのは、すごく力が必要なことだと思う。PL学園で同じような練習をして、同じように寮で生活しているにもかかわらず、うまくなる人と、そうでない人がいる。その差は気づくかどうか、だからね。ノックを受けていても、『こう捕れば楽に投げられるな』と気づくのか、『早く終わらないかな』とただ思っているだけか。それだけで、おのずと差が生まれてくる」


一番大事なことは何かと言えば、努力だろうな。努力していない人には、誰も力を貸してくれない。でも、努力して、努力して、努力している人は、突然ポーンと気づけたりするんだよ。僕はそれを見えない力と表現するけど、ポーンと何かを気づかせてもらえる瞬間がくる、背中を押して気づかせてくれるようになってくる。こういう考え方ができるようになったのは、PL学園に入ってからだな。3年間で人生哲学の土台が作れたのは大きいよ。それに尽きるよね。


すごいなあ…、まさに日本野球界の「虎の穴」だねえ。超オススメです。(・∀・)