人を見抜く技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」 (講談社+α新書)
- 作者: 桜井章一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/01/21
- メディア: 新書
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・人間にはいろいろな癖がある。「目は口ほどにものを言う」という言葉のように、「癖は口ほどにものを言う」という側面がある。癖というものは、その人のうちに隠された真実を図らずも語ってしまうほどの重要なしぐさなのだ。だから、癖をあなどってはいけない。
癖とは習慣だ。習慣の積み重ねで癖はつくられる。見方を変えれば、癖は、その人自身の日常を表すといってもいいだろう。
・私が人を見るときのポイント。それは全体を見るということだ。話す言葉、表情、体の動きを全体として捉えれば、「神経質だな」とか、「ずぼらだな」とか、その人の性格や思考というものをある程度掴むことができる。
・私が考える勝負の三原則は、「臨機応変」「適材適所」「柔軟性」だ。臨機応変はどんな状況にも動じず冷静に対応するということ。適材適所はその場その場にふさわしい行動、動きをとらなければならないということ。そして最後の柔軟性は、肉体的な柔軟性ということではなく、思考的な柔軟性、「どう攻めようか、どう受けようか」という考え方の柔らかさを示している。つまり、動きの柔らかさとともに、思考の柔らかさも持っていなければならないということなのだ。
・私は、人前で話すときも、「いい話をしよう」とか、「感動させよう」などと思ったことがない。そのときそのときで、浮かんできた言葉をそのまま表現しているだけだ。これは麻雀も同じ。その場その場で最善の手を打っているだけ。そうすると、相手が勝手に崩れていってくれる。能力社会で植え込まれた「勝ちたい」という気持ちだけでは、これもまた酸欠になってしまうのだ。
・「ひとつのものごとに集中しなさい!」と言われたことはないだろうか?しかし私は、昔から「○○しながら」の「ながら」推進派だ。ひとつのことをあまりに意識してしまうと、人間は本当の力が出なくなってしまう。つまり、意識を一点に集中しすぎないようにするための「ながら」だ。
・ダメな性格を直すのは難しいだろう。では「直す」のではなく、「緩める」という感覚を持ったらどうだろうか?性格を緩めるには、その的となる性格を注視しなければならない。注視している間は、薬を与えているのと同じだから、その間は性格も緩まるだろう。性格は持病のようなものだから、また出てきたり、悪化したりもするだろう。だから、注視することをくり返しくり返し行い、気になる性格を少しずつ緩めていくしかない。
・今の世の中は、「縦の線」と「横の線」の両方を教えるべきだと常々感じている。「縦の線」とは上下の関係、「横の線」とは、仲間意識だ。
・一方的にしゃべる人の根底には寂しさもあるような気がする。自分の中でどんどん広がっていく寂しさを抑えられずにしゃべり続けてしまうのだ。また、自己主張もある。誰かに認めてもらいたい、社会に認めてもらいたい、その一心に囚われてしまっている。
その他、「クールな人、熱い人」、「無口な人は怖さを知る人」、「やたら謙虚な人、高飛車な人」、「自分に厳しい人、他人に厳しい人」、「すぐ根を持つ人の真実」などなど。
どの世界でも頂点を極めた人は、スゴイね。また桜井さんの本読み返そうかな。おススメよ。(^−^)
BOOK〜『壁をブチ破る最強の言葉』(桜井章一)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090507
BOOK〜生き方のバランス…『シーソーの「真ん中」に立つ方法』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080114