「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『王貞治 背番号89のメッセージ』(永谷脩)

王貞治~背番号89のメッセージ~

王貞治~背番号89のメッセージ~

ここでも何回か紹介したことのある王貞治氏。(^^♪ 大尊敬する世界の王さん!昨年50年着たユニフォームを脱いで、福岡ソフトバンクホークスの取締役会長、そして読売巨人軍OB会会長でもある。王さん、肩書き上はジャイアンツに戻ってきたんだね〜!


BOOK〜王貞治長島茂雄…『ONにも青春時代があった』(王編)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090103
BOOK〜世界の王の素顔!…『王貞治 壮絶なる闘い』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090405



本書は、王監督の親友でもあるスポーツライター永谷脩氏が、王監督の最後の3年間を追いかけた取材記。氏ならではの視点での内容は、生々しくて泣けた…。(>_<) やっぱり王さんは好きだなあ!そのエッセンスを紹介しよう。



王監督は、常々「監督は突撃隊長として、最前線にいなくてはならない」と話していた。そこに妥協という文字は存在しなかった。イニングの間にはベンチ裏で横になったり、時折食べた物を詰まらせてしまうこともあったら、それでも自分の身体に鞭を打ち、グラウンドに直立不動で立ち続けていた。
取材にあたり、できるだけ王監督の近くにいて、一挙手一投足を見逃さないよう心がけた。2008年の最後のシーズン、交流戦から後半戦にかけて、王監督とまったく同じタイムテーブルでの行動を試みたこともある。その苦労を、少しでも共有したいとの思いだったが、あえなく1週間あまりでダウンしてしまった。実際に体験してみると、術後の身体でこの行程をこなすこととの凄まじさが、身に染みてよくわかった。


・ある日、移動の航空機内で、偶然横に座らせてもらった。移動中は眠るのかと思いきや、機内誌を手に取り、気づいたことがあればすぐメモを取っていた。いつ身体を癒すのかと思い、「温泉にでも浸かるのですが」と聞くと、現役時代からほとんどシャワーで身体を洗って終わりにしているという。そのバイタリティ、プロ意識には心底頭が下がる思いだった


王監督を目の前にすると、還暦を過ぎた自分の身でも、まるで少年のような気持ちになれるのが妙に不思議だった。 「何事も常に一番でないと納得できない性分だからね。これは一生変わらないよ。」


・2006年シーズン、選手たちに語った言葉。
「我々の目標はあくまで1位でシーズンを終えることなんだ。3位までに入ればプレーオフに出られるなんて考えるのは甘い。そんな考えでいれば、3位どころかBクラスに転落するぞ。とくかく1番になるんだ。トップに立つんだという強い気持ちを持ってくれ!


「働きづめで、富も名声も求めずに生きた親父のDNAは、やっぱりボクのなかに生きていると思う。親父はラーメンを作っているときだけは嬉しそうな顔をしていた、ボクも野球をやっているときだけは、嬉しそうにしていたいと思うよ。でも、こればっかりはなかなかね」 


城島健司 王監督は、ボクの野球人生のすべてです」


・2008年、王監督が掲げたスローガンは、「0.1秒のスピードアップ」だった。秋季練習でも、王の手にはストップウオッチが握られていた。1つのプレーをいかにスピードアップし、短時間で終えるか、コンマ1秒でも短縮するよう、選手たちに発破をかけて回った。


王監督「30歳を過ぎたら、自分の限界を知るために、それまで以上に徹底して自分を追い込む必要がある」


・2008年、選手たちへ最後の言葉。
「これまで、君たちを怒ったり、叱ったりしてきたのは、私からの遺言のつもりだった。グラウンドで死ねれば本望だった。みんなには少しでも長くユニフォームを着られる幸せを味わってもらいたい。その一心でやってきたことだ。私はこれでやめるけれど、君たちの野球人生はまだまだ先が残っている。みんなしっかりと将来を見据えて、今できることに全力で取り組み、悔いを残さないようにしてくれ。それだけだ。」


王さんは、球界の、日本の宝。いつも元気でいて欲しいなあ!(*^_^*) オススメよ!

王貞治 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E8%B2%9E%E6%B2%BB