「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

CINEMA〜あの実話が映画化!…『ブタがいた教室』(妻夫木聡)

ブタがいた教室 (通常版) [DVD]

ブタがいた教室 (通常版) [DVD]

監督:前田哲 出演:妻夫木聡×26人の子どもたち、大杉漣田畑智子原田美枝子ピエール瀧ほか。
原案:「豚のPちゃんと32人の小学生」黒田恭司(ミネルヴァ書房
ブタがいた教室 オフィシャルサイト
http://www.butaita.jp/


とある6年生のクラスで、新任教師が、みんなでブタを飼おう。そして卒業の時にみんなで食べよう!という提案をして、子ブタを連れてきた。「Pちゃん」と名付けられたブタは、たちまちクラスの人気物になって、すくすくと育っていく。

Pちゃんとサッカーをやったり、Pちゃんのために残飯を集めたり、糞の世話をしたりしてだんだん愛着が湧いていく。そして卒業を控えて、Pちゃんをどうするか?の議論が巻き起こるのだ。さて、「食肉センターにおくるのか?」「後輩の3年生に飼育をひきつがせるのか?」 それともそれとも!?


実は、オーディションで選ばれた26人の子どもたちの脚本は、セリフの部分が白紙だったのだ。その子どもたちの生々しい発言がリアルだ。


「最初に飼うときに、卒業のときみんなで食べるという条件だったから、食べた方がいいと思います」

「ブタ肉は食べるけど、Pちゃんは仲間でしょ?家族でしょ?食べるなんてできません」

「人間は植物も動物も食べなくちゃ、生きていけないんだから、Pちゃんだって同じだと思います」

「3年生に引き継がせるのは、無理。ケガしたらどうするんだよ!」

「一緒にいてだんだん感情が変わってきたから一日でも長生きさせたいです」

「私は、Pちゃんを食べたら、Pちゃんが体の一部になってくれるような気がします」  …などなど。


子どもたちの正直で真っ直ぐなコトバ、最後にはみな涙を流し、つかみ合いのケンカ寸前になったり…これは演技じゃできないね〜!(・。・)
を力の限り考え、物語としての結末を知らないからこそ自分の答えを見つけようと、思いや意見をカメラにぶつけた。そして多数決は?「食べる13人、食べない13人」の真二つ!さあ、Pちゃんはどうなるのか?


実際に、撮影期間中には、廃校になった小学校を借りて、子どもたち、キャスト、スタッフが毎日登校し、そして実際にブタを飼育したんだって。まるでドキュメンタリーだ。主演の妻夫木聡と子どもたちの関わりがいいなあ!

いのちとは?教育とは?食育とは?考えさせられる秀作!親子で見て欲しいなあ!(^^♪


こちらも合わせて読んでね。↓

BOOK〜みんなで考えよう!…『いのちの食べかた』(森達也
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090413

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日

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