明けましてお目出とうございます。旧年中は大変お世話になりました。2018年もよろしくお願い申し上げます。
今年もたくさんの「感動の仕入れ」を取り上げますよー。
さて、今年の一発目は、私の大好きな野球の本。
「戦後の廃墟に彗星の如くデビューし、虹のようなホームランを放って、復活早々のプロ野球を隆盛にみちびく牽引車になった“青バット”の男、大下弘。天性の柔軟な身体と華麗なフォーム。その打球が廃虚の空に描く、虹のような放物線。西鉄黄金時代を築いた天才打者。知将・三原脩監督のもとで、豊田・中西・稲尾ら若獅子たちを率いて西鉄ライオンズの黄金期を築いた男―大下弘。不世出の天才打者の破天荒な生涯をプロ野球復興史と重ねて描く」そのエッセンスを紹介しよう。
・この天才打者を弔うには、かつて西方の地で共に闘い、今は幻となった史上最強の球団をつくりげた三原の言葉が最もふさわしかろう。
日本の野球の打撃人を5人挙げるとすれば、
川上、大下、中西、長島、王。
3人にしぼるとすれば、
大下、中西、長島。
そして、たった一人選ぶとすれば、
大下弘
・日本のプロ野球が今の繁栄を迎えるためには、2人の背番号3の存在が必要であった。言うまでもなく、西鉄ライオンズ黄金期の四番バッター大下弘と、九連覇を成し遂げたときの読売ジャイアンツの長島茂雄である。共に天才打者と謳われ、輝かしい記録を残した。
大下の14年間にわたる生涯打率は3割3厘、本塁打201本。首位打者3回、本塁打王3回、MVP1回。長島の17年間の通算打率は3割5厘、本塁打444本。首位打者6回、本塁打王2回、打点王5回、MVP5回。
・敗戦に沈んでいた人々が、大下のホームランに熱狂している。「なんて美しいホームランだ」青田昇の眼には、この時、大下のホームランが描いた虹のような放物線が焼きついた。
・終戦後において、人々のすさんだ心をなぐさめるスターが2人誕生した。ひとりは東西対抗戦の生んだ英雄大下弘であり、ひとりは少女歌手美空ひばりだったであったろう。(大和球士)
「7打数7安打」「大下騒動」は、スゴいなあ。明治大学の大先輩だったんだ……。生で観たかったなあ…。三原脩監督の言葉が、スケールの大きさを感じるね。ラストの晩年は残念だったなあ。野球ファン必読。オススメです。(・∀・)