- 作者: 金本知憲
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 新書
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しかし、彼はエリートではなかった。身体も細かった。心身ともに強くなかった。レギュラーになるのに三年かかった。それではそんな金本がどうしてここまでやってこられたのか?それは「覚悟」を決めたからだ。そんなアニキの「リーダーシップ」「精神力」「強靱な肉体」が赤裸々に語られた本がこれ。そのツボを紹介しよう。
・プロに入ったときの覚悟。「いまは実力が足りないから、期待されなくてもしかたがない。二、三年後には絶対に戦力になる。そのためにもっと、もっと練習しよう」
・レギュラーになったときの覚悟。「どんなときでも絶対に代えられない不動のレギュラーになる」 「真のレギュラーだったら、少しぐらいのケガなら出場するのが義務だ」 「ケガをしていても、それをいわれなければケガではない」多少のケガなら隠してプレーする。満足に走れないのならホームランを狙え。足が痛くて20メートルの全力疾走ができなくても10メートルを思いっきり走れ。右手が使えないのなら左手で打て。そのように覚悟を決めた瞬間、いままで出来なかったことが出来るようになる。人間の気持ちというのは不思議なものだ。
・現在の覚悟。「いつケガをしてもかまわない。でなければ、全力でプレーすることなど絶対にできない」
・死球(デッドボール)直後の打席の私の成績は13打数6安打、打率.462である。2003年8月巨人の木佐貫から頭へデッドボールを受けた。後日木佐貫が謝りに来たとき、私は、「気にするな、どんどん投げてこい」といった。というのは、投手の中には、一度頭にぶつけると、恐怖心のあまりか、その後のピッチングがおかしくなってしまうケースをよく見ていたからだ。木佐貫は将来性のあるピッチャーだし、家族もいるだろう。こんなことで自信をなくしてほしくない。木佐貫も真剣勝負をした。私も真剣勝負をした。
・シーズンが終わった日から、来年に向けての戦いは始まっている。オフは遊ぶためのものはなく、来シーズンに備えるためにある。私の仕事は野球である。野球をすることで人よりたくさんのお金をもらっている。とすれば、ふつうの人より自分に厳しくあらねばならない。だから、オフの間も、万全の状態で翌シーズンに臨めるだけの練習をすることを自分に課している。
すごいなあ…あとはじっくりと読んでね。GWにはぴったりの本かもよ!(^。^)