「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜衝撃!究極の人間ドラマ!…『パラドックス13』(東野圭吾)

パラドックス13

パラドックス13

GWいかがお過ごしですか?私は例年のルーティンで、故郷・新潟の十日町市松之山に里帰りしています。(^v^) 田舎はいいねえ!
さて、出ました!東野圭吾の最新刊で最高傑作!(^◇^) あの名作「容疑者Xの献身」を超えた!さすがだね〜!読ませるね〜!今年のベスト3は間違いないね!


3月13日13時13分からの13秒間、地球は「P−13現象」に襲われるということが分かった。その確率は99.95%。それはアメリカでも中国で同じデータが出たと総理大臣に極秘に連絡があった。
ただし、何が起こるかは、論理数学的に予測不可能のため、その時間帯だけは飛行機や自動車に乗ったり、むやみな行動を取らないようにということが内々に通達された。

13時13分13秒、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。13人だけ残して人々は消えてしまったのだ。陥没する道路。炎を上げる車両。崩れ落ちるビルディング。なぜ13人だけが残されたのか?「P-13現象」とは何か?生き延びていくために、今、この世界の数学的矛盾(パラドックス)を読み解かなければならない!張りめぐらされた壮大なトリック。論理と倫理の狭間でくり広げられる、究極の人間ドラマ。“奇跡”のラストまで1秒も目が離せない、東野圭吾エンターテインメントの最高傑作
言葉やフレーズが時代背景を写しているのはさすが東野圭吾!そのエッセンスを紹介しよう。


・「地球の報復ではないかと思うんです。もちろん、地球に意思はないでしょうけど、ひとつの惑星を守るため、宇宙規模の自浄作用みたいな現象が起きてるんじゃないでしょうか。まずは天敵である人間を消滅させる。次に、人間が築き上げた文明を破壊してしまう。この地震にしても、地球がすべてを白紙にしようとする手順の一つのように思えてならないんですよ。」


・「どんなに高級なアクセサリーも、おしゃれな服も、生きていくためには何の役にも立たない。がらくたと同じだよね。持って帰ったって、邪魔なだけ」 「贅沢ってのは、生きるのに余裕がある人間のすることだからな


・「我々の間には何の序列もありません。全員が平等です。かつて小峰さんは、あなたの部下だったかもしれない。あなたの地位は、会社ではかなり上だったのかもしれない。だけど、そんなものはもうないんです、小峰さんはあなたの部下じゃないし、あなたは誰の上司でもない。そのことを肝に銘じて下さい。」


・「当たり前のことだが、自然の土地にバリアフリーなんてことはないエスカレーターもエレベーターもついてない。、どんなところも、自分の足で乗り越えていかなきゃいけない。ところが、社会が文明というものにどっぷり浸かるようになって、足腰の頼りない年寄りでも、平気で外出できるようになった。いかにも自分の足でどこへでも行けるように錯覚していた。だから、そういう文明を取り上げられたら、たちまちこのザマだ。」


・「これからどんなことが起きるのかは全く予想できません。となれば、我々の間で守らねばならないルールというものを作る必要があります。これまでの法律は通用しません。ことの善悪さえ、自分たちで決めていかなければならないのです。」


・「日本中を移動し続ければ、もしかすると食べ物には困らないのかもしれない。何年も生き続けられるかもしれない。だがそうすることで、果たして何が得られるのか。まさに、生きることだけを目的にした人生だ。せめて目標がほしい、と思った。生き続けることで何かを得られるのなら、それが何かを知りたかった。」


・問題は食糧だった。レトルトや缶詰といった保存の食品が、いよいよ底を尽きかけている。水も残り少ない。度重なる天災によって、すべての建物が想像以上に被害を受けている。スーパーやコンビニに置かれている食品も、大半が壊滅していると考えるべきだった。移動手段が徒歩しかなく、道路が崩壊している現状では行動範囲は限られている。食べものを求めて、皆で放浪せねばならない日は、すぐそこまで来ているのではないかと思った。


・「今、新しい世界を作っていこうといったけど、それは単に農業をするってことだけじゃない。我々は様々な方針を決めていかなきゃならない。国も役人もここには存在しない。全部自分たちで決めていく。いわば、我々は一つの村だ。村の存続のために、全員で知恵を出す必要がある。」


・「未来のためだ。辛いとは思いうけど、愛情を確かめ合うためのセックスではなく、人類の存続に不可欠な生殖行為をするんだと割り切ってもらえないだろうか
いきなりイブになってくれとはいわない。俺は人類を滅ぼしたくないだけなんだ。勇人くん(赤ちゃん)が大人になった時、周りに一人も仲間がいないなんてことは避けたいんだ。」


・「不要な人間なんていないんです。一人よりも二人、二人よりも三人のほうが生存能力は向上します。我々はたった10人しかいないんです。ばらばらになって行動したら、忽ち全滅します。」


生きるとは?プライドとは?所有とは?分かち合うとは?人間とは?真のリーダーとは?変化に対するスピード感とは?衝撃のラストの大どんでん返しには感動!!!(ToT)/このサイト(↓)では、エッセンスが聞けるよ!
損はさせません!絶対に読むべし!(^v^)


新刊JP 新刊ラジオ  「パラドックス13」 東野圭吾
http://www.sinkan.jp/detail/review_10791.html