全作品読破を狙っているノムさんの本。またまた読みましたよ〜!(・∀・)
「弱者の集団を率い勝利する秘密はここにあった?低迷する球団を強豪チームに育て上げるその手腕とは?。「人間的成長なくして技術的進歩なし」「人間の最大の罪は鈍感である」……。名伯楽の野村監督が、人間教育や組織作りの真髄からWBC優勝の分析まで語り尽くす。そこにはビジネスひいては人生に役立つ知慮や極意が満ちている。プロ野球もこれからがほんとうの山場。スポーツファンはもちろん、「わが社には人材がいない」と嘆く経営者や管理職の方々にもぜひ読んで頂きたい一冊」そのエッセンスを紹介しよう。
・WBCの、二大会連続の優勝は「日本の野球は世界一である」ことを世界に証明した。以前から私は「もはやメジャーリーグに学ぶべきことはない」「日本の野球は世界一である」と信じていたのだ。その根拠は、近ごろメジャーリーグの試合を見ても「すごいなあ」と心底驚くことが少なくなったことがあげられる。加えて50年以上もプロの世界で生きているわけで、自然と野球自体を見る目が上がっている。つまり目が肥えてしまっているのだ。
・「日本野球は世界一である」という私の信念を強固にしたのは、やはりイチローの活躍だった。イチローは日本野球の長所を体現し、アメリカでも十二分に通用するという事実を示した。またアメリカ人をして「ベースボールの原点」ともいうべきものを思い出させることになった。
・セットポジションの技法で「クイック投法」と使う日本の投手は、投手が始動して捕手のミットにボールが収まるまで平均1.2秒。メジャーでは1.5秒以上かかる投手が多い。日本の投手のほうが上手いのだ。
・(デレク・ジーター)「日本人をほめるべきだよ。連中の長所が、そのままわれわれの弱点なんだ。彼らは細かいプレーを本当にていねいにこなしている。走者を進めたり、タイミングよくバントしたり、エンドランをうまく使う、本当にいいチームは、そうやって試合に勝つんだ」
・金本以外の選手はかんたんに休みすぎるのだ。金本「ケガと故障は違う。ケガはデッドボールのような不可抗力で起こるもの。故障は自分の準備が足りないで負うものである」。故障で休むのは、自分の恥を、プロとしての自覚のなさを、さらけ出すことにほからならないのだ。つねにそういう気持ちで野球をやっていれば、おのずとふだんの健康管理や身体のケアにも気を遣うようになる。
・選手にこういったことがある。「もっと女を口説け」あながち冗談ではない。まじめな話だ。というのも、女性を口説くという行為は、野球に通じるものがあるからだ。それなりの作戦が必要である。相手の性格はもちろん、好みや嗜好などさまざまな情報を集め、分析しなければならない。そのうえで、心理的にもどうすれば、こちらになびいてくれるか、最善と思われるやり方で口説かなくてはならない。そして実際の相手の反応や態度などから心理を読み、もっとも成功する確率が高い作戦を選択しなければ、そう簡単にいくものではない。これ、まさしく野球と同じである。
そおかあ……もっと女性を口説くかっ!(笑)来年のペナントレースが楽しみだね。野球ファン必読!オススメです。(・∀・)