「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜世界の王の素顔!…『王貞治 壮絶なる闘い』

王貞治 壮絶なる闘い

王貞治 壮絶なる闘い

WBCでの日本二連覇も冷めやらぬ今日この頃!(^◇^)初の日本代表監督は、私の尊敬する「世界の王」さんだったね。

868本のホームラン世界記録や国民栄誉賞など、数々の賞賛と名誉を手にしている王さん。しかし彼の歴史は挫折との闘いでもあった。 王さんは語る、「みなさんはいいことばかり記憶してくれているけど、僕の野球人生は波乱万丈の積み重ねです」


早実時代の「ノーコン投手」から「ノーワインドアップ投法」へ。そして甲子園優勝投手へ。プロ入りしてすぐ挫折、そして打者転向「三振王」から「ホームラン王」へ、確立したと思われる「一本足打法」に対し、周囲から「二本足打法」への回帰の勧め。半永久的に巨人の監督をやると言われていた巨人軍監督もわずか5年で解任…。6年の充電後、世間を仰天させたダイエー・ホークス監督就任後も、成績不振で南海時代からの大阪のファンに、チームのバスへ生卵を投げつけられる屈辱も味わった。それでも、「負け犬根性を一掃して強いチームを作る」という信念を曲げずに、5年契約の最終年にリーグ優勝!常勝ホークス王国を作り変えた!そしてWBC世界一!(^◇^)それから一転胃ガンの発覚、手術…。


神格化された世界の王は実は生身の人間として壮絶に戦ってきた!、疲弊した現代人達へ勇気を与えるこの本!!そのエッセンスを紹介しよう。(^^♪


・WBCの合宿前に、花粉症で鼻をグズグズされ、目をショボショボさせる王監督、「WBCでは、厳しく薬物が禁止され、ドーピングがあるからね」 「それはプレーヤーのことで、監督にドーピングなんてないんじゃないですか」というと、「選手の中にも花粉症が何人もいるだろう。でも、万が一、ドーピングで引っ掛かってはいけないと、我慢しているんじゃないか。風邪薬でも禁止薬物に入るケースがあるんだからね。選手が我慢しているのだから、監督の俺も我慢するのは当然だろう」これが王監督流の一心同体だったのだ。


一本足打法はもともと波が大きい。逆に、一度波に乗れば、大爆発する特性もある。昭和46年の大スランプ時は、39本塁打、2割7分6厘。当時の川上監督は、「確率の高い二本足打法に戻したらどうか」。ところが、王は、「簡単に二本足に戻せというが、失敗したら誰が責任をとってくれるんだ。スランプを脱出するには、練習しかない。練習で本来の姿を戻すしか方法はないんだ」こう言い放ち、一本足打法をやめようとしなかった。

・選手全員を右に寄せる「王シフト」は、左へ流し打ちなどという小細工をしない王打法を阻止する究極の対策だった。巨人内部からは、「がら空きの左方向へ打てばいいのに」という流し打ちを勧めた。ところが、王は、「何を言っているんだ。ライトのフェンスをオーバーすれば、王シフトなんて関係ないだろう」こう宣言して右翼席に豪快なホームランを打ち続けたのだ。難関があれば、あえて正面から突破しようとするのが、王監督の生き方だ。


国民栄誉賞をもらったとき、親しい放送関係者に。「これで俺の人生は終わったな。もう型破りなことはできない。周囲は聖人君子のような目で見るだろうし、バカなことはできなくなってしまった。俺の場合、いつの間にか、優等生のようなイメージが出来あがってしまったから、羽を伸ばせなくて大変だよ」
若い頃は、銀座で毎晩、軽くボトル1本の酒豪伝説があるなど、人間臭い話には事欠かない。


「巨人軍監督と、日の丸を背負った日本代表監督の重圧は、やったものでないと、絶対に解らない。日の丸のプレッシャーは、想像を絶していたよ。いままで経験したことのない、すごい重圧だったね」


・なぜ、ホークスが常勝チームになったのか?「俺が監督になってから入ってきた選手が、ほとんどになったからね」
その秘訣は、妥協しない厳しい王イズムを受けた王門下生が揃ったからだ。長男・小久保、次男・松中、三男・城島、井口、川粼という王ファミリーは、他球団から羨望の眼差しが向けられている。


王監督の未来への提言 【国際化への徹底対応策】


・WBCのように、これからも野球の国際化が進むだろう。だから、ボールもマウンドもストライクゾーンもすべてメジャーと同じようにしたほうがいい。


・日本球界が一番遅れているのは、フロントの在り方。メジャーのようなゼネラルマネージャー制度が絶対に必要だ。成績不振の責任をすべて監督に押し付けて、フロントは責任を取らない、今の素人フロントの無責任対セ愛では、日本球界の明日はない


巨人は土日にデーゲームをやるべきだ。家族連れが、最後まで時間を気にせずに野球を楽しめるからね。


・落合をはじめ清原などの大物のFA選手を獲ったから、巨人軍の古き良き伝統がなくなり、巨人ファンが離れていった。今こそ生え抜き選手育成が巨人再建の道だ。


…ん…深いなあ、王さんは。やっぱりスーパースターだね。これもおススメよ!( ^)o(^ )


BOOK〜王貞治長島茂雄…『ONにも青春時代があった』(王編)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090103
BOOK〜WBC王ジャパン121日の舞台裏…『屈辱と歓喜と真実と』
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EVENT〜大好きな野球・王貞治展(日本橋三越
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