「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜なぜ無料?その実像とは?…『フリーペーパーの衝撃』

フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B)

フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B)

最近はフリーペーパーが増えてるよね。(^^♪
私が購読しているのを数えてみただけでも、「ぱど」「R25」「L25」「なぎさ(京浜急行情報誌)」「メトロポリターナ」「メトロガイド」「ハマジン(横浜市の情報誌)」…などなど。いっぱいあるよね〜!


現在日本では1200誌、年間三億部近いフリーペーパーが発行され、雑誌タイプを中心になおも創刊ラッシュが続いているフリーマガジン大国・日本。へえ〜!!!\(◎o◎)/!


魅力的なコンテンツを提供して、TVやラジオ、新聞、雑誌と並ぶまでに成長したこの媒体は、有料を前提とした既存の新聞、雑誌を脅かす存在なのか。あるいは大量に情報を流すデジタルメディアに対抗して、読者を紙媒体に呼び戻す救世主なのか。新しいビジネスモデルとしても注目を集めるフリーペーパーの知られざる実像に迫ったこの本!時代を読むためのヒントになるよ!そのエッセンスを紹介しよう。


書籍、雑誌の不振に出版業界があえいでいる。なかでも雑誌の売り上げ不振は深刻だ。一方、無料誌(フリーマガジン)は創刊ラッシュの渦中にあり、皮肉なことに、出版業界の一部では生き残り策として注目されだしている。一部の書店は、雑誌販売の呼び水として無料誌を店内に置き始めた。
紙から情報を入手しなくなってきた若い世代が、フリーペーパーを読むことを通じて、新聞、雑誌、本などの活字を読む習慣を取り戻そうとしていくのではという見方もある。


「ぱど」の創業者で知られる倉橋泰社長は、京大大学院を卒業し、大手機械メーカー、荏原製作所に就職した、1983年ロサンゼルスの関連会社に出向した際に、自宅に新聞の定期購読を勧誘するセールスの電話が入った。「英語の勉強になるかもしれない」と思って契約し、それを米国人の同僚たちにはなしたところ、「新聞なんて水曜と日曜に買えばいい」と笑われた。「ニュースはテレビで充分。新聞はクーポン券のチラシがどっさり折り込まれる水曜と日曜だけ買いにいけばいい」というのだ。よく聞いてみると、ホワイトカラーの同僚40数人のうちでも、新聞をとっているのは8人だけだった。氏は、「米国で起きたことは10年度、15年度、日本でも必ず起こる」と踏んで創業を決意したのだ。


・インターネットの登場で、メディアの広告効果を推し量る考え方にも変化が見られる。
商品を認知させる過程をしめす広告理論モデルとして、かつて広くしられたAIDMA(アイドマ)に加え、AISASが注目されている。
AIDMAは、認知(Attention)、興味(Interest)、欲求(Desire)、記憶(Memory)、行動(Action)の頭文字の略称。
これに対し、AISASは、AIの後に、検索(Search)、行動(Action)、意見共有(Shere)が加わる。
AISASは、商品を買うために必要な店の場所などの情報を記憶する必要がなく、パソコンから検索して一気に購買に向かい、さらに商品情報を他人と共有し合うという流れを表現している。


・空前の無料誌ブームを引っ張るのはリクルート。『R25』、『L25』、『Hot Pepper』を合わせた三誌で若者市場を広くカバーしている。
創刊前に25歳以上の「団塊ジュニア世代」にアンケートを行った。その回答から、浮かび上がったこの世代の特徴は、本人の所得は少なくても、親と同居している者が多いため、可処分所得が意外と多いこと。またあまり、テレビは見ておらず新聞を読んでいないということだった。広告主にとっては、魅力的だがアプローチしにくい層である。
更に分かった彼らの日常生活のパターンはこうだ。


「朝はぎりぎりまで寝ていて朝食も取らずに家を飛び出し、コンビニや立ち食いの店で朝食を取り、満員電車に揺られて出社すると、すぐに仕事。帰りはコンビニで夕食を買い、帰宅するとテレビとパソコンの電源をオンにし、テレビをつけたままパソコンで一時間から二時間遊んで、風呂に入って寝る」というものだった。つまり一日のどこにも新聞をじっくり読む時間帯はなかった。


この世代にアプローチできる時間帯は「帰りの電車の中」にしかないこともはっきりした。であれば、週に一回ならやや硬い記事でも読んでもらえるのではないか、と考えた。記事は政治、経済、国際、事件などニュースのキーワードを「そもそもなんだっけ?」という視点でやさしく解説するものにした。地下鉄ひと駅分の平均移動時間になる二分間で読みきれる長さにしたのもそのためだ。


…なるほど〜!(゜o゜) 今の若い人こういう生活パターンなんだ!?へえ〜!私はやっぱり新聞がないと朝、淋しいんだけどなあ!時代とともにマーケットが変わってきているね〜!(゜o゜)