ワタシが小学生低学年の頃、ウチではオヤジが少年マガジンを買ってくれていた。当時130円。発売日になると「父ちゃん、マガジン!」「おお、そうか!」といって130円を受け取り近所の駄菓子屋の雑誌コーナーで買う。
当時は、「空手バカ一代」「天才バカボン」「野球狂の詩」「男おいどん」「デビルマン」「ひとりぼっちのリン」「おれは鉄兵」「うしろの百太郎」「あしたのジョー」「バイオレンス・ジャック」「釣りキチ三平」など、マガジン全盛期だった。そしていつの頃からか、少年誌は卒業していったなあ…。
さて、この本。「週刊少年マガジン50年間の漫画表紙1300点弱をカラー満載で収録。半世紀にわたる少年マガジンの漫画表紙を一挙に見ることが出来る貴重本」そのエッセンスを紹介しよう。
・『週刊少年マガジン』創刊号は、発行部数は20万5千部、総頁数が、84頁で、これの別冊付録が3冊ついて、定価は40円でした。表紙は横綱昇進を目前にする人気大関、朝汐太郎が飾りました。一方の『週刊少年サンデー』は創刊号の定価は、付録なしで30円。表紙はプロ野球巨人軍の長嶋茂雄でした。
・『週刊少年マガジン』創刊号を見ると、本誌には漫画が5本載っていますが、内容的には、むしろ野球や相撲のグラフ、ニュース、連載小説などの読み物が主体になっていて、少年向けの趣が濃いようです。「少年漫画週刊誌」ではなく「少年週刊誌」となっています。
・これを反映して表紙も創刊からしばらくは、野球の長嶋茂雄、稲尾和久、金田正一、相撲の大鵬、柏戸、プロレスの力道山など当時の少年たちのあこがれのスポーツ選手や、パイロット、ガンマン、カメラマン、レーサーなど、夢のヒーローに扮した子役モデルの写真が続きます。
・初めて漫画のキャラクターが『週刊少年マガジン』表紙を飾ったのは、創刊から2年半経った1961年39号の『ちかいの魔球』でした。
▲ 懐かしい!「ひとりぼっちのリン」と「野球狂の詩」の富樫。「ガッツ10番」「ウオッス10番」里中満智子との合作も良かった!
▲ 水原勇気と藤子不二雄の大傑作「少年時代」。あまりに井上陽水の歌が有名で原作が知れられていないのがクヤシイっ!
少年の頃を思い出すなあ。涙出るなあ。同世代の方、オススメです。(・∀・)