なぜあの人はモテるのか? 科学が解き明かす恋愛の法則 (ソフトバンク新書 45)
- 作者: 久我羅内
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2007/07/14
- メディア: 新書
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この本は、著者が国内外の科学ニュースのうち、まだ日本には広く知られていない大真面目な研究を中心に紹介している。著者は久我羅内氏。思わず「へえ〜!」という科学トリビアばかり。エッセンスを紹介しちゃおう。
【ヒトは自分と違う匂いをもとめる】
イギリス・カーディフ大学とのティム・ジャコブ博士は「恋人を選ぶとき決定的な要素となっているものは匂いである」と述べています。女の人とすれ違ったときに、ほのかに感じるあのいい匂いは、その人独自のもの。我々は気づかないうちに自分の匂いのタイプと違う人を選ぶのだという。つまり自分の免疫タイプと違う人を選ぶということ。免疫タイプの違う人を選ぶとそのふたりから生まれる子どもは、二つの違う免疫タイプを受け継ぐことになり、より病気になりにくい体質になるのだという。
【オヤジの匂いはなぜいやなのか】
アメリカ・デトロイトのウエイン州立大学の研究チームは親子兄弟の互いの匂いの好悪を調査した。
すると、親子はたがいの体臭を、赤の他人より嫌うということがわかったのだ。とくに、母親は自分の子供の匂いを嫌い、子供は父親の匂いを嫌った。これは近親相姦のリスクを避けるためだという。いずれにせよ父親の匂いが娘に嫌われるのは、自然のオキテのようなものらしい。
【お笑い芸人はなぜ女性にモテるのか】
アメリカ・マサチューセッツ州ウエストフィールド・ステートカレッジの研究で、女性のグループに、同じ程度に魅力的な二人の男性の写真を見せた。一方はまじめな感じの自己紹介文、もう一方はこっけいな感じの自己紹介文をつけた。そしてロマンチックなパートナーとしてならどちらを選ぶかの質問に対して圧倒的にこっけいな履歴書の男性を選んだのだ。
つまり見た目がそれほど差がないのなら、女性はユーモラスな男を選ぶということ。だが、同じ実験を男女入れ替えて行うと、男の多くはユーモラスな女性の選ばないことがわかった。
【赤ちゃんの記憶の不思議】
どんなに記憶力のある人でも、三、四歳以前の記憶はほとんどないもの。それは記憶の能力がないからなのか?以前は、幼児期には十分な記憶力が発達していないからだと考えられていた。
アメリカ・デューク大学の研究によると幼児にも優れた記憶力はある。ただ、短時間で忘れてしまうから覚えていないのだという。実験の結果、生後六か月では記憶の持続時間が約24時間、二歳前後になってやっと持続時間が一年になった。これでは大人になるまで記憶が残っているわけはない。だが同時に、乳幼児でも意外と記憶力はもっているものなのだ、ということがわかったのだ。
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